慶大8強 京産大お株奪うスクラム&モール、逆境で底力

[ 2018年12月17日 05:30 ]

ラグビー 全国大学選手権3回戦 ( 2018年12月16日    大阪・金鳥スタジアムなど )

<慶大・京産大>前半、トライを決める慶大・川合
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 関東・関西勢が登場して4試合が行われ、慶大、明大、大東大、流通経大が8強入りした。慶大は相手のお株を奪うスクラムとモールで後半に突き放し、京産大を43―25で撃破。早大との準々決勝(22日)へコマを進めた。前回準優勝の明大は7トライを挙げて立命大を50―19と破り、準々決勝では関東リーグ戦グループ覇者の東海大と対戦する。

 慶大が逆境で底力を発揮した。16点のリードから反則と失点を重ね、21―20と1点差に迫られた後半18分。敵陣でチャンスをつぶした直後の相手ボールスクラムで、FW8人が一気に押し込んで反則を誘った。PGは狙わず、ラインアウトモールを選択してフランカー川合(3年)がトライ。5分後にもモールから川合がトライを挙げ、大勢は決した。

 「京産大の強みのスクラムとモールでプレッシャーをかけてくれた」。金沢ヘッドコーチはFWを称えた。先月23日の早慶戦で敗れてから取り組んできたのが、苦しい時間帯での我慢。SO古田主将(4年)は「反則が多かったのでオフサイドをしないよう意識させた」と明かし、川合は試合中にスクラムが優勢に転じた理由を「正対して、相手より下を取り続けるスタイルを貫いた」と説明した。

 準々決勝では早大と再戦する。大学選手権での“早慶戦”は44回大会決勝以来、11大会ぶりだ。「リベンジできるようにしたい」。古田主将は自身が4年間勝っていない宿敵からの初勝利を誓った。

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2018年12月17日のニュース