稀勢 冬巡業全休へ 初場所出場ピンチ、最悪引退勧告?

[ 2018年12月17日 05:30 ]

横綱・稀勢の里
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 大相撲の横綱・稀勢の里(32=田子ノ浦部屋)が16日、冬巡業を全休する見通しとなった。右膝痛で九州場所を途中休場した稀勢の里は、2日から始まった冬巡業を休場し、東京都江戸川区の田子ノ浦部屋で調整中。冬巡業は九州・沖縄での興行が終わり、20日の埼玉県熊谷市、21日の同川越市、22日の茨城県土浦市の3カ所での興行を残すだけだが、春日野巡業部長(元関脇・栃乃和歌)は「(巡業に)出る時には連絡が来る。(20日から合流する)鶴竜と豪栄道は師匠から連絡が来た。稀勢の里からは来ていない」とし、途中合流はない見通しを明かした。

 稀勢の里は横綱昇進後、昨年の春巡業と冬巡業を全休し、直後の昨年夏場所、今年初場所はいずれも途中休場の憂き目に遭った。九州場所では87年ぶりに横綱として初日から4連敗(不戦敗を除く)。場所後の横綱審議委員会では史上初めて、奮起を促す「激励」が決議された。来年初場所(1月13日初日、両国国技館)まで時間はあるとはいえ、強行出場すれば進退が懸かる場所だけに引退に直結しかねない。

 稀勢の里は「しっかり最後に出たい気持ちはある」と途中合流を視野に入れていたが、間に合わなかった。横審では初場所の出場を強く望む委員も多く、仮に初場所を全休すれば「出場勧告」だけでなく、最悪の場合「引退勧告」が決議される可能性も否めない。調整プランが狂ったことで、稀勢の里は極めて厳しい状況に追い込まれた。

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2018年12月17日のニュース