橋本壮市、右目視力2・0から0・1以下に低下もマスターズ大会で復活V期す

[ 2018年12月12日 14:53 ]

3連覇の懸かるマスターズ大会出発前に取材に応じる橋本壮市
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 柔道の世界ランキング上位者のみで争われるマスターズ大会(15、16日、中国・広州)に出場する日本代表選手団が12日、羽田空港から現地へ向け出発し、今年9月の世界選手権(バクー)で2連覇を逃し銀メダルだった男子73キロ級の橋本壮市(パーク24)は「今回は凄く大切な大会。しっかり準備できたので、期待していて下さい」と意気込みを語った。

 世界選手権では準決勝で頭を畳に強打。右目の視界がない状態で戦った決勝で敗れた。帰国後、医師の診察を受けたところ「右外傷性視神経症」と診断され、「元々(視力が)2・0とか1・5とかあったんですが、右目だけ0・1以下になってしまって」という。神経性のためにコンタクトレンズなどでは矯正できないようで、現在も視力は回復していない。それでも「最初は結構苦労したんですけど、今の状態で慣れた」とさらり。天性の明るさを持つ男は弱音を包み隠した。

 5月には右肩を脱臼して2カ月間休養。急ピッチで仕上げた世界選手権は、元々万全な状態ではなかった。今大会は11月下旬のグランドスラム(GS)大阪大会を出場回避し、本調子で臨むことができる。そのGS大阪大会はライバルで16年リオデジャネイロ五輪金メダリストの大野将平(旭化成)が優勝。「大野は大野。(ライバルは)大野だけでもないし、自分がやるべきことは変わらない。しっかり優勝して、いい1年にするように頑張ってきます」と目の前の一戦に集中し、紆余(うよ)曲折あった2018年を締めくくる。

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2018年12月12日のニュース