石川遼 首位に2打差の暫定7位 今季初優勝へ好スタート

[ 2018年11月22日 23:05 ]

男子ゴルフ カシオ・ワールドオープン第1日 ( 2018年11月22日    高知県芸西村のKochi黒潮カントリークラブ=7335ヤード、パー72 )

<カシオWO第1日>3番、紅葉の下セカンドショットを放つ石川遼(撮影・井垣 忠夫)
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 賞金王、賞金シード権、日本シリーズ出場権を懸けた実質的な今季のツアー最終戦。強雨によるコースコンディション不良のためスタート時間が1時間30分遅れたことで日没までに12人がホールアウトできず、サスペンデッドになった。そんな中、ホストプロの石川遼(27=CASIO)が5バーディー、1ボギーの68をマークし、首位に2打差の暫定7位と今季初優勝へ好スタートを切った。今大会に勝てば初の賞金王が決まる今平周吾(26=フリー)ら3人が6アンダーで暫定首位に立っている。23日に第1ラウンドの残りと第2ラウンドを行う。

 ――暫定ながら首位に2打差は好スタートでは。

 石川 数字的にはいいスタートを切れましたけど、数字は数字なんで。自分と向き合う方が大事だと思います。1打1打を自分がどう感じるか。当たった瞬間に分かるので、自分の納得いくショットかどうか。結果が良かったから満足という風には書き換えられないですから。

 ――より納得する自分を追い求めていくイメージですか。

 石川 そうですね。1打1打を自分が納得できるかどうか。(前週のダンロップ・フェニックスで)ヒデキ(松山英樹)から自分なりに学んだことです。

 ――13番、17番ではティーショットが大きく右に曲がっていました。納得いかないのはドライバー。

 石川 やっぱりドライバーが良くなかった感じはします。日替わりですが、波は少なくなってきてるとは思います。

 ――三井住友VISA太平洋マスターズではドライバーのフェースがどこを向いているのか分からないという話でした。

 石川 フェースがどこを向いているか、分かってきただけでも大分世界は変わりました。真っすぐ行くわけないよなっていう感覚で打ってましたから。

 ――今季はバーディー1個につきカシオの電子辞書1台を小学生に贈る試みにも取り組みました。本日、その贈呈式があったわけですが、249個というバーディーは。

 石川 そうですね。予選落ちをたくさんしてしまったので、それだけラウンドの絶対数も少なくなりました。300個いけるかどうかみたいな感じでした。自分の力が遠く及ばなかった印象でしたね。

 ――しっくりこない部分がありながらこの位置でのスタート。期待感があるのでは。

 石川 極論を言うと初日はどこでスタートしても関係ない。初日トップでも最終日に優勝争いに絡んでなければ意味がないですから。初日が終わるまでは不安と期待が入り交じってましたけど、今は少し期待が不安を上回ったかなっていう感じです。



 石川は今大会で過去9度出場して2位が3度、トップ10は5度と好相性。今大会で石川が優勝すれば、16年8月のRIZAP・KBCオーガスタ以来、1年3カ月ぶりのツアー15勝目になる。石川が今大会で区切りのツアー15勝目を達成すれば、中嶋常幸の持つ28歳333日を更新する27歳69日の史上最年少記録となるが、石川の口からはいつもの前向きな発言はなく、慎重なやり取りを繰り返した。  

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2018年11月22日のニュース