貴景勝 玉鷲との“馬力対決”制し1敗死守!初優勝に前進

[ 2018年11月22日 19:49 ]

<大相撲12日目>貴景勝は突き落としで玉鷲(手前)を下す(撮影・岩崎 哲也)
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 大相撲九州場所12日目が行われ、単独トップの貴景勝は玉鷲との“馬力対決”を制して力強く初優勝に前進した。互いに頭から当たった五分の立ち合いを、すぐに右喉輪で起こして先手を取った。しつこく突いて前に出ると、相手の反撃を逆手に取り、体が泳いだ隙を見逃さず左で突き落とした。

 「相手も馬力すごいので、簡単にはいかないと思っていた。突き押しなので気持ちでいこうと思った」。34歳の怪力に気迫をぶつけて5連勝を飾り、1敗を死守。大関・高安との差をしっかりと守った。

 優勝争いも大詰めの中、「気持ち」が乗り移った体はしっかりと動いている。朝晩と冷え込みは激しく、「寒い」と口にするが、「喉やられるから」と宿舎の空調はオフのまま。PM2・5で扁桃腺を腫らす力士もいるが、「黄砂とか全然分からへんし」と丈夫な体をアピールした。

 よく食べて、よく寝て体調面はばっちり。千秋楽が近づくにつれて、周囲の期待は高まる。平常心を貫く22歳は「そんなにうまくいかないと思っているし、身の程をわきまえてやりたい。あしたの相手に一生懸命いきたい」と目の前の一番に集中を高めた。

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2018年11月22日のニュース