【玉ノ井親方 視点】攻めの速い大栄翔 突き押し徹底で好機

[ 2018年11月22日 09:46 ]

輝(右)を押し出しで下す大栄翔(撮影・岡田 丈靖)
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 【玉ノ井親方 視点】大栄翔は迷いがなかった。下から突き上げるような押しで一気に前に出た。身長1メートル93と背が高い輝が、上から下に突っ張る感じだったのに対し、1メートル81の大栄翔は下から上に押していく体勢になり余計に力強く見えた。

 以前は相手を見ながら対応するような相撲を取っていた大栄翔だが、今場所は攻めが速いのがいい。2敗で並んでいた阿武咲が敗れ、1差は3人になったが、貴景勝も高安もここにきて動きが少し硬くなった印象。貴景勝は栃煌山に差されるのを警戒して、前日までのような押し切る相撲ではなかった。高安も逸ノ城にあと半歩回り込まれていたら負けていた。この時点で二人とも硬くなっているのだから、あと一番は負けそうな気がする。そうなれば大栄翔にもチャンスが出てくる。とにかく前に出る相撲を取って、突き押しに徹すれば面白い展開になる。 (元大関・栃東)

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2018年11月22日のニュース