陵侑、1回目減点もW杯自己最高3位 次世代エース誕生の予感

[ 2018年11月20日 05:30 ]

ノルディックスキーW杯ジャンプ男子 ( 2018年11月18日    ポーランド・ビスワ )

表彰台に立った3位の小林陵侑(右)(AP)
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 個人第1戦(ヒルサイズ=HS134メートル)が行われ、22歳の小林陵侑(土屋ホーム)が1回目に137・5メートルで3位につけ、2回目も127メートルを飛んで255・6点で自己最高の3位となった。エフゲニー・クリモフが263・4点でジャンプのロシア男子では初のW杯制覇。小林潤志郎(雪印メグミルク)は19位、伊東大貴(雪印メグミルク)は34位、竹内択(北野建設)は43位、中村直幹(東海大)は44位だった。

 小林陵は1回目に有利な向かい風を生かして誰よりも遠くまで飛びジャンプ台記録にあと1・5メートルと迫った。追い風の2回目は1人だけスタート位置を1段下げながらK点(120メートル)を7メートル上回った。5歳年上の兄、小林潤が昨年、W杯初優勝を遂げたビスワで「日本にコバヤシ兄弟あり」と強く印象付けた。

 飛距離が出すぎた1回目の着地で手をついて大減点を受けなければ、優勝も可能だっただけに、初の表彰台を手放しでは喜ばない。助走速度が遅めで技術が問われる試合になれば「優勝できるかな、とは思っていた」とさらりと口にした。46歳の葛西(土屋ホーム)や30歳を超える伊東、竹内らに続く次世代のエース誕生を予感させるジャンプだった。

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2018年11月20日のニュース