大量カイロを…阿武咲 ポカポカ効果で勝ち越し決めた 貴景勝を1差追走

[ 2018年11月20日 20:05 ]

大相撲九州場所10日目 ( 2018年11月20日    福岡国際センター )

<大相撲九州場所10日目>阿武咲は寄り切りで千代翔馬(右)を下す(撮影・岩崎 哲也)
Photo By スポニチ

 平幕・阿武咲(22=阿武松部屋)が勝ち越して、同学年の貴景勝を1差でピタリと追っている。

 ポカポカ大作戦だ。冬が迫る九州で、内に秘める闘志を物理的にも温めている。宿舎では「バカみたいに厚着してますよ。部屋も温度は高め」。貼るカイロを大量に用意し、ステテコやパンツの上からでも貼っている。

 初場所で右膝のじん帯を痛めて手術。それから、体をメンテナンスする意識は一層高くなった。基本は暖めること。「それは徹底している」と力を込める。

 おかげで、膝の状態はいい。この日の相手は、まわしを取ると切れ味を発揮する千代翔馬。立ち合いであっという間に左差されたが、慌てなかった。相手は幕内最軽量。無理に突き放したりせず、右をおっつけた。

 四つ相撲のまま腰を低くして圧力をかけ続けたことが白星につながり、「右をおっつけて、(相手の)左をしっかり殺せた」と胸をはった。

 幕内下位で、上位戦も基本的には組まれない。10日目を終えての1差は、射程内だ。

続きを表示

2018年11月20日のニュース