豊ノ島 連勝で勝ち越し王手「何もしないことが験担ぎ」

[ 2018年11月20日 16:13 ]

大相撲九州場所10日目 ( 2018年11月20日    福岡国際センター )

<大相撲九州場所10日目>旭秀鵬(右)を送り出しで破る豊ノ島(撮影・岡田 丈靖)
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 2年ぶりに関取に復帰した東十両13枚目の豊ノ島(35=時津風部屋)が、勝ち越しに王手をかけた。旭秀鵬の左のど輪でのけぞりながらも、左右の腕を差すもろ差し。深く差した左から投げを打って背中を向けさせ、送り出した。

 「自分の良さが出たと思うので。いいんじゃないですか」

 6日目から9日目まで白星と黒星が交互に並んでいたが、久々に連勝。「昨日(9日目に勝ったあと)は珍しく、験担ぎしなかった。思い出せないだけで細かいことは(験担ぎを)していると思うけど。昔からすっと、験をかつぐのが好きだから。きょう? 何もしないことが、新しい験担ぎのスタート」

 場所入り前に必ず、夫人に対話アプリのライン(LINE)を使ってメッセージを送る。それも、勝った翌日は験を担いで前日と同じ内容にしている。すると、おしどり夫婦らしく、夫人からの返信も勝った前日と同じになるという。

 7勝したことで幕下転落の可能性は、ほぼ消えた。「ひとつ、ほっとした。明日から楽しんでいきたい」と安堵(あんど)。1差で追う十両優勝争いにも「明日勝ち越しを決めたら、意識するでしょうね」と軽い足取りで場所を後にした。

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2018年11月20日のニュース