【玉ノ井親方 視点】阿武咲、二所一門の連合稽古がプラスに

[ 2018年11月20日 08:46 ]

大相撲九州場所9日目   ○阿武咲―大奄美● ( 2018年11月19日    福岡国際センター )

阿武咲は押し出しで大奄美(左)を下す(撮影・岩崎 哲也)
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 阿武咲は四つ相撲の大奄美がまわしを狙ってくるところを下からおっつけて前に出た。向こうは何とか組もうと思っていたはずだけど、速い攻めで相手の形にさせなかった。小結の初場所で右膝を痛め十両に陥落し、名古屋から幕内に復帰したものの先場所はまだ相撲勘が戻りきっていなかった。今場所は自分の相撲を取り切れている印象だね。

 師匠が二所ノ関一門に加わり、連合稽古でいろいろなタイプの力士と稽古ができるようになったこともプラスに働いていると思う。高校時代から切磋琢磨(せっさたくま)してきた貴景勝の存在も刺激になっているんじゃないかな。ただ、それを意識しすぎると自分の相撲が崩れる。ライバルがどうのこうのと考えるよりも、常に相手の胸を借りるつもりで当たっていくことが大事。結果は後からついてくる。(元大関・栃東)

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