【菊谷崇氏の目】ジョセフJ、福岡の使い方は準備してきた作戦の成果

[ 2018年11月19日 08:09 ]

リポビタンDツアー2018第1戦英   日本15-35イングランド ( 2018年11月17日    トゥイッケナム )

<日本・イングランド>イングランド選手にタックルされる福岡=中央(撮影・吉田 剛)
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 日本は前半、準備してきた作戦が機能した。フランカーのリーチとWTB福岡が両サイドでフリーになる形をうまく作り出した。

 特に福岡の使い方は分析の成果だろう。キックオフからのリターン。FWをまず突っ込ませたり、ループパスを使ってつないだりと、パターンを変えて福岡まで回した。もらった福岡は走りながらキックをして、陣地を挽回した。全体的に2人目のサポートも速く、トライまでつながる攻撃ができた。

 一方のイングランドは、ハーフタイムで修正してきた。前半は密集でのボール争奪戦に挑んできたが、後半は固執しなくなった。立ってプレーする人間が増えた分、守備の枚数がそろう。その状態で前に出て守られたことで日本は反則が増え、サポートが遅れた。世界的選手のCTBファレルの空いた空間へのキックで、陣地を押し戻されたのも痛かった。

 アイルランド、スコットランドと対戦するW杯では、守備のそろった状態の相手をいかに崩すかがカギになる。(11年W杯日本代表主将)

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2018年11月19日のニュース