阿武咲 首位の貴景勝に1差「思い通りの相撲が取れた」

[ 2018年11月19日 20:49 ]

大相撲九州場所9日目 ( 2018年11月19日    福岡国際センター )

<大相撲九州場所9日目>阿武咲は押し出しで大奄美(左)を下す(撮影・岩崎 哲也)
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 幕内の阿武咲(22=阿武松部屋)が大奄美を押し出し、貴景勝との1差を守った。下からおっつけるように前に出てそのまま一気に勝負を決めた。

 「思い切っていけました。昨日はしょうもない相撲を取ったので、切り替えていきました」。1敗の首位タイで迎えた前日は明生に押し込まれ、いいところなく寄り切られた。その反省を生かし、この日は前に出る相撲に徹した。

 「しっかり立ち合いから足を運ぶことができました。思い通りの相撲が取れました」

 横綱不在の今場所は混戦ムード。八角理事長(元横綱・北勝海)は「上位(大関陣)が中盤になっても落ち着いていない」と見ており、阿武咲と貴景勝の同い年の二人を「馬力があって勢いがある。それに度胸がいい」と評価する。八角理事長が成長を認めるように、今場所は同学年の貴景勝に食らい付くように白星を重ねているが、「それは意識しないようにしている」と控えめに話す。

 小結二場所目の初場所で右膝後十字じん帯を損傷し途中休場。翌場所も休場し名古屋場所から幕内に復帰したものの、先場所は4勝11敗と力を出せなかった。

 「先場所は苦しかったのでその分、気持ちも体も充実している。攻めてしっかり前に出ることの大切さを身に染みて感じました。初心を忘れていけないなと思いました。集中して頑張ります」と気を引き締めていた。

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2018年11月19日のニュース