璃花子“狙って”日本新「ラスト25メートルでスパート」作戦成功

[ 2018年11月19日 05:30 ]

競泳・KOSUKE KITAJIMA CUP最終日 ( 2018年11月18日    東京辰巳国際水泳場 )

KOSUKE KTAJIMA CUPで最優秀選手賞に輝いた池江(左)と中村(右)
Photo By スポニチ

 女子100メートル自由形で池江璃花子(18=ルネサンス)が自身の日本記録を0秒24更新する52秒79で優勝した。男子100メートル自由形で優勝した中村克(24=イトマン東進)とともに最優秀選手賞に選出され、賞金50万円を獲得した。

 ラスト25メートル、池江がギアを上げた。2位の白井に2秒62の大差をつける圧勝。4月の日本選手権で自身が出した日本記録を0秒24塗り替える52秒79でフィニッシュした。世界のトップ選手と対戦する大会では勝負に徹するため前半からハイペースで入る必要があるが、この日は終盤まで体力を温存。16年リオ五輪で銅メダルに相等するタイムを出し「記録を狙うために75メートルまで(力を)ためて、ラスト25メートルでスパートするプランでした。あまり疲れなかったので、あと5メートルは泳げたかな」と笑った。

 10月のトルコ合宿の自由形の練習で、同種目の世界記録保持者サラ・ショーストロム(スウェーデン)に大きく離されて涙した。三木コーチは「トルコでサラと泳いで差を詰めないといけないと自覚したのではないか」と語る。今季は標高2200メートルと同じ低酸素室で30分バイクをこいでから練習に臨むことをルーティンにして持久力を強化。「まさか2秒7(52秒70台のタイム)が出るとは思わなかった」と振り返った。日本記録樹立と最優秀選手賞の賞金を合わせて60万円を獲得。「貯金します」と即答した18歳の伸びしろは計り知れない。

続きを表示

2018年11月19日のニュース