“伸び盛り”ザギトワ 圧勝も苦笑い「素晴らしかったとは言えない」

[ 2018年11月19日 05:30 ]

フォギュアスケートGPシリーズ第5戦ロシア杯 ( 2018年11月17日    モスクワ )

女子フリー、圧巻の演技を見せるザギトワ(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 17日の女子フリーでは平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワ(16=ロシア)がフリー1位の142・17点。合計222・95点で圧巻のGP5連勝を飾った。

 女王らしからぬミスも出たが、しっかりまとめた。ザギトワは前半のルッツ―トーループの連続3回転ジャンプを完璧に成功。後半の連続ジャンプ2つが回転不足となったが、表現力を示す演技構成点では2位を約10点上回った。前日のSPでは世界最高得点を更新。赤と黒の大人っぽい衣装を身にまとった16歳は「自分のパフォーマンスは素晴らしかったとは言えない。最後のジャンプはひどい失敗だった」と苦笑いだった。

 シニア初挑戦の昨季からGPシリーズはファイナルを含め5連勝。金メダルを獲得した平昌五輪後には身長が6センチも伸び、成長痛に悩まされる右膝にはテーピングを施しながら演技していた。人知れず努力を重ねているが、その癒やしは秋田犬の愛犬「マサル」。試合後の会見では「お座りもお手もロシア語で言っている。日本から来たけど、もうロシアの犬よ」とジョークを披露した。連覇の懸かるファイナルへ向け「2、3日休んで、また頑張りたい」と切り替えていた。

続きを表示

2018年11月19日のニュース