常翔学園 王者仰星に大勝 伝統の“コウダイ”ラグビー復活

[ 2018年11月19日 05:30 ]

<常翔学園・東海大大阪仰星>試合に勝利し、笑顔の常翔学園の選手たち(撮影・後藤 大輝)
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 第98回全国高校ラグビー大会の大阪府予選決勝3試合が18日、花園ラグビー場で行われた。第3地区は、常翔学園が昨年度全国Vの東海大大阪仰星に54―7で大勝し、4年連続37回目の出場を決めた。第1地区は前回準優勝の大阪桐蔭、第2地区は大阪朝鮮が全国切符を手にした。

 旧校名「大工大高」からのオールドファンは、留飲を下げたことだろう。常翔学園が、ぶちかましという表現がふさわしい激しい当たりを次々浴びせた。接点で優位に立てばボールは自然とつながる。後半だけで6トライ。波状攻撃の連続で、前回全国Vの東海大大阪仰星を飲み込んだ。

 「やっとやってくれた。できるはずやと思ってたんやけど」

 野上友一監督は教え子の覚醒に目を細めた。昨年度、全国2回戦敗退の後に練習を見直し、“コウダイ”時代のメニューを復活させた。「当たりバッグ」と呼ぶタックルバッグに繰り返し突進する攻撃練習がその一つだ。

 10月のユース五輪7人制銅メダルメンバーで、この日は神出鬼没的に動いて好機をつくったNo・8石田吉平(3年)は強く当たることの大切さを再確認したという。「ニュージーランド代表でも真っすぐ当たる基本ばかり。基本をやることで、攻撃で前に出られる」。よみがえった伝統の「アタッキング・ラグビー」が、新しい花園を盛り上げる。

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2018年11月19日のニュース