市原「まさか」また5打差逆転V!6月初優勝と同じ猛チャージ

[ 2018年11月19日 05:30 ]

男子ゴルフツアーダンロップ・フェニックス最終日 ( 2018年11月18日    宮崎県 フェニックスCC 7027ヤード、パー71 )

優勝し武藤(右)ら仲間から手荒い祝福をうける市原(撮影・白鳥 佳樹)
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 首位から5打差の8位から出た市原弘大(36=フリー)が1イーグル、7バーディー、1ボギーの63をマークし、通算15アンダーで逆転優勝した。6月のツアー選手権以来となる2勝目。首位発進の堀川未来夢(25=Wave Energy)は18番でボギーを叩き1打差の2位。松山英樹(26=LEXUS)は44位に終わった。

 5カ月ぶりの2勝目は思わぬ形で転がり込んできた。トップで並んでいた堀川が最終18番で3メートルのパーパットを外し脱落。キャディーと抱き合った市原は目頭を熱くさせた。「まさかって感じですね。パー5だったので良くてプレーオフかなと。思っていたより早く2勝目ができました」

 5打差を逆転し、ライバルのボギーで決まったのも初優勝と同じ展開だった。スコアを3つ伸ばして迎えた9番。残り151ヤードからの第2打をカップに直接沈めてイーグル。続く10番でも残り180ヤードの第2打をピン横50センチにつけてバーディーを奪った。「ショットもパットも言うことなかった。9、10番が分岐点になり、優勝を意識して気合が入った」。13番のバーディーで単独首位に立つと、18番では残り105ヤードからの第3打を1・5メートルにつけバーディー。競り合った堀川を振り切った。

 昨年の大会は予選落ち。直後にシード落ちを経験した。どん底の中で昨年末に、クラブメーカーの紹介で宮崎のご当地Tシャツなどを販売する「P’MAS」とウエア契約を結んだ。同社の赤平聖茂プロデューサーは「ウエアを替えたからには、(市原は)昨年以上の結果を出したい気持ちが強かった」と話す。市原はシードを失った中で6月にメジャーを制覇。この大会には宮崎牛などをモチーフにしたウエアで登場し「結果も伴い最高の形で恩返しができた」と感無量の表情だ。

 海外志向も強く、年末にはアジアツアーの予選会にも挑戦する。「アジアと欧州のジョイントの大きな試合で活躍し、広げていきたい。ここからがスタート」。宮崎で再浮上のきっかけをつかんだ36歳の目は輝いていた。

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2018年11月19日のニュース