羽生 診断は3週間安静だった「弱いというか、もろいというか、それも羽生結弦」

[ 2018年11月17日 22:10 ]

フィギュアスケートGPシリーズ第5戦・ロシア杯最終日 ( 2018年11月17日    モスクワ )

<フィギュア・ロシア杯>男子フリーの演技をする羽生結弦(撮影・小海途 良幹)
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 羽生結弦(ANA)がアクシデントを乗り越えて、日本男子最多となるGP通算10勝目を挙げた。男子フリーで167・89点をマークし、合計278・42点で優勝。この日午前の公式練習で4回転ループで転倒して右足首を痛めたが、最後まで演じきってファイナル(12月6〜8日、バンクーバー)進出も決めた。

 ―苦しみながらやりきった。

 「構成落としているんで、体力自体はもっていたけど、最後ふわふわしちゃいました」

 ―コンビネーションで痛みがでたか?

 「痛みというか、感覚のなさが出ちゃった」

 ―滑り終えた時は。

 「“頑張った”って思った。とりあえず3クワド入れたんで良かったかなと」

 ―痛み止めの薬は?

 「そうですね、はい」

 ―どんな感じだった?

 「ちょっと感覚はない」

 ―構成を変えようと思ったのは。

 「転倒した際に“いっちゃったな”とすぐに分かったので、確認作業をちょっとしてここで何をやろうか考えながら、あの時には組み立てていた。ただ、やったことがないものが多々あったので、難しかったなとは思う」

 ―痛みは?

 「まだ痛み止めの錠剤は効いているし、まだいいのかもしれないけど、明日もたぶん厳しいと思うし、ちょっとファイナルについては考えなきゃいけないかなと思う。本当に申し訳ないんですけど、自分でも悔しいなとすごく思うのは、去年のNHK杯以降、より弱かった右足首がさらにゆるくなってしまっている。ほんのちょっとの衝撃でも、すぐ捻挫になってしまうというのは、本当に悔しい。自分の中としては、それも羽生結弦だから、そういうこけかたをするようじゃまだまだ技術不足という悔しさがあるし、もろさも含めて強い演技を積み重ねて、強い演技をできるようにしないといけない」

 ―転んだ時は?

 「回転が足りなくてこけてしまったので。ちょっとでも回転が足りなくて横にパタっと折れちゃうと、靱帯だったり骨だったり。切れる靱帯もないくらいなので、すぐに骨が当たっちゃったり、無理したところの靱帯が切れたりすぐにするので。まあ、弱いというかもろいというか、それも羽生結弦です」

 ―欠場はよぎらなかったか?

 「何を選択しようということを考えた。靱帯の損傷には間違いないので、ドクターの指示を言ってしまえば3週間は安静なんですよ、本当は。そうすると全日本も厳しい。だから、何をしたくて何を削るか考えた上で、今日しかないかなと思ってやった」

 ―ロシアでの演技だったからか。

 「それもあるけど、ここまでトレーニングしてきたことがすごく重いものだった。ここで諦めたくないなというのと、なんとかしてトレーニングの成果を少しでも出したいというのがあった」

 ―ロシアだから頑張れた部分はあったか?

 「ロシアだったからこそ、この試合を選んだのかな」

 ―ファイナル、全日本については様子を見ながらか。

 「それはちょっと。そう思います。今日みたいな構成で勝てると思っていないし、今日も悪化させるような演技をしているので、足首には良くないことをした自覚があるからこそ、考えないといけない」

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