羽生結弦「情けない演技」負傷乗り越えVも慢心なし「悔しさメラメラ」

[ 2018年11月17日 21:32 ]

フィギュアスケートGPシリーズ第5戦ロシア杯・男子フリー ( 2018年11月17日    ロシア・モスクワ )

<フィギュア・ロシア杯>男子フリーの演技をする羽生結弦(撮影・小海途 良幹)
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 不屈の精神力でアクシデントを乗り越えた。ショートプログラム(SP)1位の羽生結弦(23=ANA)がこの日の公式練習で右足首を負傷したものの強行出場し、フリー167・89点、合計278・42点で優勝。フィンランド大会で自身が記録したルール改正後の世界最高得点にはいずれも及ばなかったが、自身初のシリーズ連勝とファイナルを含む日本人男子初のGP10勝目で、2年ぶりのファイナル出場を決めた。

 羽生は「フリーについては情けない演技。申し訳ない気持ちでいっぱい。足首がゆるまってどうしようもなかった」と声を震わせて振り返った。

 前日のSPでルール改正後の世界最高となる110・53点をマークし首位に立った羽生はこの日行われた公式練習で4回転ループを跳んだ際に着地で転倒。右足首をひねり、ひきずるそぶりを見せて引き揚げた。出場が危ぶまれる中、12人中10番目の滑走で強行出場すると、4回転サルコー、4回転トーループを決めたものの、後半にジャンプにミスが出た。

 今季GP初戦となった4日のフィンランド大会で記録した得点にはフリー、合計ともに及ばなかったものの、SPでの20・59点のリードもあって逃げ切った。「悔しさがメラメラ。また頑張りたい」。苦難を乗り越え、精神的にも一回り大きくなった羽生がにっこりと笑った。

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