高3・上野菜々子 強心臓で初の首位「最後で少し緊張しましたけど」

[ 2018年11月17日 22:51 ]

女子ゴルフ 大王製紙エリエールレディース第3日 ( 2018年11月17日    愛媛県松山市 エリエールゴルフクラブ松山=6525ヤード、パー72 )

<エリエールレディス第3日>18番、有村智恵のパットを見詰める上野菜々子は13アンダーで首位に並ぶ(撮影・井垣 忠夫)
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 首位に1打差の2位からスタートしたアマチュアの上野菜々子(18=大阪・東海大大阪仰星高3年)は3バーディー、1ボギーの70をマークし、自身プロツアー初体験の首位に立った。これまで参加したプロのツアー競技の成績は以下の通り。

(1)14年日本女子オープン通算18オーバー(予選落ち)

(2)16年ヨコハマタイヤPRGRレディース通算10オーバー(予選落ち)

(3)16年大王製紙エリエールレディース通算5アンダー(41位)

(4)17年サントリーレディース通算10オーバー(予選落ち)

(5)17年日本女子オープン通算3オーバー(予選落ち)

(6)17年大王製紙エリエールレディース通算3アンダー(33位)

(7)18年ニチレイレディース通算5オーバー(予選落ち)

 これまで大王製紙エリエールレディース以外での予選通過はないが、今が伸び盛りの18歳。今大会直前に大阪の枚方国際でプライベートでの自己ベスト63を叩き出し、大会2日目には64をマークし、プロツアーでの自己ベストを3打更新した。初めて最終組でラウンドしたこの日も有村智恵、テレサ・ルーのメジャーチャンピオンを向こうに回し、堂々のプレーを披露した。

 ――初めての最終組で優勝争い。どんな1日でしたか。

 上野 楽しい1日でした。

 ――緊張は。

 上野 緊張感はなくて、最後のバーディーパットで少し緊張しましたけど、あとは普段通り落ち着いてできました。

 ――最終18番で緊張したということですが、気持ちの変化はありましたか。

 上野 スコアボードをずっと見ていて首位に4人並んでいるのは分かっていました。これを入れたら単独首位と思ったら力が入ってしまいました。真っすぐと読んでたんですけど、左に外れました。ラインの読み違いもありました。

 ――単独首位でホールアウトしたかった。

 上野 そうですね。同点よりは1打でも抜けてた方が気分も良かったかなと思います。

 ――スコアボードは見る方ですか。

 上野 見ますね。見ない方が気になって意識してしまうので、見てしっかり目に焼き付けます。

 ――64をマークした2日目のプレーがニュースになっています。友人から応援メッセージは。

 上野 ありました。ゴルフの友だちはLPGAのホームページを見てるみたいで応援してくれてます。高校のクラスメートからもありました。サッカー部がきょう(大阪府大会の)決勝なんですけど、キャプテンから頑張れと。(大院大高にPK戦の末、敗れる)

 ――最終日は勝みなみ、松田鈴英との最終組でのラウンドです。緊張は。

 上野 中学2年生の時、初めてプロの試合に出た時は、ティーも刺せないくらい震えて緊張したんですけど、1回やると慣れるみたいです。2回目からは緊張しなかったです。

 ――実質的には今年最後のプロのトーナメントで優勝のチャンスがめぐってきました。

 上野 自分の中では今の位置は100点満点。あす(最終日)も何も考えずに楽しくプレーしたいなと思います。

 ◇上原 菜々子(うえはら・ななこ)2000年7月20日生まれの18歳。大阪府出身。石川遼に憧れて7歳からゴルフを始める。17年関西女子アマ優勝、18年日本女子アマ2位。1メートル63、60キロ。血液型A。目標とするプロはジョーダン・スピース(米国)。所属コースはロイヤル高松CC。

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