勝みなみ「完璧」64で首位浮上!イーグル締めに驚き「最後に、いきなり」

[ 2018年11月17日 21:54 ]

女子ゴルフ 大王製紙エリエールレディース第3日 ( 2018年11月17日    愛媛県松山市 エリエールゴルフクラブ松山=6525ヤード、パー72 )

<エリエールレディス第3日>18番、セカンドショットがそのままチップインイーグル、バンザイする勝みなみ(撮影・井垣 忠夫)
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 首位に7打差の17位からスタートした“黄金世代”勝みなみ(20=明治安田生命)が1イーグル、7バーディー、1ボギーのベストスコア64をマークし、通算13アンダーの首位に立った。有村智恵(30=日本HP)、松田鈴英(20=ニトリ)、アマチュアの上野菜々子(18=大阪・東海大大阪仰星高3年)が首位を併走。優勝争いは首位と3打差に12人がひしめく大混戦となっている。

 最終18番パー4(380ヤード)では残り99ヤードの第2打をロフト50度のウエッジでカップに放り込み、ギャラリーを沸かせた。64はこれまでの自己ベストを1打更新する快スコア。8月末からショットの不調に悩まされていた勝に明るい笑顔が戻ってきた。アマチュア時代に史上最年少の15歳293日で手にした14年KKT杯バンテリンレディース優勝以来、遠ざかっている歓喜の瞬間。念願のプロ初優勝はなるだろうか。

 ――最終18番のイーグルは。

 勝 ビックリですよね。途中まで惜しいバーディーパットとかもあったんできょうも6アンダーで止まるかなと思ってたんですけど、最後に、なんか、いきなりで。

 ――2日目のゴルフを振り返ると。

 勝 いやもう、完璧だったと思います。

 ――きょうも6アンダーで止まるかなという発言がありました。それをどういう風に乗り越えた。

 勝 いや、もうアンダーで回れてることに感謝してやってたので。ずっとシーズンの後半戦は苦しくて、その分、アンダーが出るとうれしさが増すというか、前まではあんまりそういう感情はなかったんですけど、後半戦の調子とかを考えて今こうやって6アンダーまで来れてるっていうのがすごいうれしかったし、何かありがたかったです。

 ――1番悩んでた時期は。

 勝 (8月最終週の)ニトリ(レディース)から(10月第1週のスタンレー(レディース)までです。ショットですね。ドライバーもアイアンも左右に尋常じゃないぐらい曲がってて、その中で(日本)女子オープンで予選通ったのは奇跡としか言いようがないぐらいでした。

 ――復調のきっかけは。

 勝 富士通(レディース)の時、2日目に西山ゆかりさんと回る機会があったんですけど、その時にあまりにも私のショットが曲がりすぎて、芹沢(信雄)さんが心配してくださってワンポイントアドバイスをいただきました。そっからですね。ドライバーとかも許容範囲に収まるようになって。

 ――芹沢さんからのアドバイスとは。

 勝 曲がることを怖がって体が回ってないのでもう少し回した方がいいよって。私は逆に回すのがいけないと思っていたので。そこは間違いを正してくださったので良かったと思います。

 ――アマチュア時代からプロのトーナメントには出場していましたが、その頃とは違う1年でしたか。

 勝 そうですね。休みがないじゃないですか。学校へ行ってリフレッシュしてまた行くっていう風なのがアマチュアの時はあったんですけど、それがないのが1番辛いというか、どうやってリフレッシュしていいか分からないから。後半戦は特にショットが良くなくて予選落ちも続いて。イライラとかフラストレーションが溜まってもどこで発散すればいいのかまったく分からない1年だったので。

 ――イライラ解決法は。

 勝 今はおいしいものを食べるのが1番だなと思って。今週は松山にいる高校生の時の同級生にお店を教えてもらって、きのう、キャディーさんたちとみんなで行って「1年間お疲れさまででした」って感じで。和食のコース料理でめっちゃおいしかったです。量もたくさんあったし。

 ――今のショットの感触はいつ以来。

 勝 NECですね。でもとりあえずあした乗り切るというのが目標です。初日にOB2つ打ってるんで、きょうもドキドキしながらドライバーを打ちましたし。何とかまずはそこを乗り切りたいと思います。

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