【玉ノ井親方 視点】気迫見せた高安 先に右を差し頭つけた立ち合い

[ 2018年11月17日 09:08 ]

大相撲九州場所6日目   ○高安―玉鷲● ( 2018年11月16日    福岡国際センター )

玉鷲(右)を破った高安(撮影・中村 達也)
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 大関陣の奮起が期待される中で、高安が玉鷲を下し1敗を守った。両者ともいい立ち合いだったが、大関が先に右を差して頭をつけた。珍しい光景。それだけ勝負にこだわる気迫が出た場面。玉鷲に一度は上手を振り払われるが、素早く左を差して右上手を引き寄り切った。5日目に栃煌山に敗れ、同じ轍(てつ)は踏めないと必死になって取った一番だったんじゃないかな。

 ここまでの相撲を見る限り少し腰が高い。だが、それはいつも言われていること。取組を重ねるごとに徐々に体が動いていけば、安定感も出てくる。ただ、腰高が直らず自分の動きができなくなると負けが続く可能性もある。今場所は千秋楽まで混戦になるのは確実。今から星勘定をする必要はないが、貴景勝も調子がいい。後れを取らないように勝ち星を一つずつしっかり積み上げていくことが大事だ。 (元大関・栃東)

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2018年11月17日のニュース