初の賞金シード獲得確実の権藤可恋「いい結果で回れたので良かった」

[ 2018年11月16日 00:26 ]

女子ゴルフ 大王製紙エリエールレディース第1日 ( 2018年11月15日    愛媛県松山市 エリエールゴルフクラブ松山、6525ヤード、パー72 )

18番でバーディーパットのラインを読む権藤可恋(撮影・井垣 忠夫)
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 熾(し)烈な賞金シード争いが繰り広げられる中、賞金ランク39位の権藤可恋(23=フリー)の初の賞金シード獲得は確実。次週の最終戦、LPGAツアー選手権リコーカップへの出場権を視野に入れた戦いに挑んでいる。来季から日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の制度変更により実質プロテスト合格者に合格した同協会の正会員にのみ門戸が開かれるツアー予選会。これまでTP単年登録という形でツアーに参加していた選手が軒並みプロテスト受験に舵(かじ)を切る中、権藤は今シーズン中の賞金シード獲得=協会正会員という例外措置に懸け、見事、その権利を手にした。プロ転向4年目。初日は7バーディー、1ボギーの66をマークし、首位に1打差の2位と絶好のスタートを切った。

 ――初日のプレーを振り返って。

 権藤 先週まで(3試合)予選落ちが続いていたので今週、優勝しない限りはこの試合が最終戦。自分なりにいろいろ考えて今シーズンがスタートする時の気持ちに戻って日曜日の最終ホールまできっちりやろうと思ってスタートしました。いい結果で回れたので良かったと思います。

 ――今シーズンがスタートする前の気持ちとは。

 権藤 10球打って10球成功するショットは何なのか。ティーショットからアプローチ、パットまで日頃練習しているショットを組み立てていくことに去年の後半戦から取り組んでいました。

 ――10球打って10球成功するショットとは。

 権藤 アドレスした時の力み具合は、ピンを狙った時と1ピン(2・5メートル)余裕を持って構えた時で比べると、1ピン余裕を持って構えた時の方が結果的にリスクも低いですし、気持ち良く振り抜けます。気持ちの問題ですかね。今年はパッティングの調子が良かったので、5、6メートルにつければ、入る可能性が高いと思ってプレーできたので、それも大きかったと思います。

 ――シーズン始まる前の具体的な数値目標は。

 権藤 (TP)単年登録だったのでまずはシードを取ってLPGAの正会員になることが最低限の目標でした。

 ――昨年までの3年間、シードには手が届きませんでした。LPGAも規定も変わり、プロテストを回避してTP単年登録でいくことに不安はありませんでしたか。

 権藤 もし、ダメだったら来年(プロテストを)受ければいいかなと。だから今年、みんながプロテストを受けていたのは意外でした。

 ――初の賞金シード獲得を確信したのは。

 権藤 (賞金額が2600万円を超えた5週前の)富士通レディースが終わったくらいです。ホッとしてその後(3試合連続で)予選落ちしてしまいましたけど、今週はもう1回きっちりとやろうという気持ちでいました。

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