錦織「今年最悪の試合」から1次L最終戦へ「ポジティブに」

[ 2018年11月15日 05:30 ]

男子テニス日東電工ATPファイナル第3日1次リーグB組   錦織0―2アンダーソン ( 2018年11月13日    ロンドン )

大敗から一夜明け、サーブ練習をする錦織圭とマイケル・チャン・コーチ(奥)
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 1次リーグB組第2戦で錦織圭(28=日清食品)はケビン・アンダーソン(32=南アフリカ)に0―6、1―6で敗れ、1勝1敗となった。1ゲームしか奪えなかったのは08年ストックホルム・オープン準決勝のセーデリング(スウェーデン)戦以来で実に10年ぶり。大敗のショックを振り払い、15日の1次リーグ最終戦では世界8位のドミニク・ティエム(25=オーストリア)と対戦する。

 修正するとか、糧にするとかでなく、もう忘れ去るしかないような惨敗だった。「今年最悪の試合」と振り返った錦織は、「なるべく今日のことは忘れて(次戦は)ポジティブな状態でできるようにしたい」と言うほかなかった。最初のサービスゲームを3度のジュースの末に落とすと、歯止めが利かずに11ゲームを連取された。「全くショットが入らなかった。感覚がつかめず最後まで終わった」。第1サーブの確率は上がらず、ストロークでも不用意なミスを連発。「練習ではボールの感覚は良かった。正直、急に(悪くなった)」と原因は錦織自身も分からなかった。

 2年ぶりの準決勝進出は第3戦次第で、もう一方のフェデラー対アンダーソンの結果にも左右される。勝っても敗退の可能性があり、負けても突破の可能性はある。「今日のことは忘れて、しっかり調整する。できることはそれしかない」。悪夢を振り払い、ティエム戦に全力を尽くす。

 ▽錦織突破の主な条件 フェデラーがアンダーソンにストレート勝ちしなければ、第3戦に勝つことで2位通過できる。フルセット負けの場合は、アンダーソンがフェデラーに勝てば同じく2位通過となる。

 ≪ティエム戦へ調整1時間超≫アンダーソンに大敗して一夜明けた14日、錦織はロンドンの試合会場に隣接する練習コートで調整した。1勝1敗となった錦織は、サーブやショットを入念に確認するなど約1時間15分のメニューをこなした。15日午後2時(日本時間同11時)以降開始予定の第3戦で、準決勝進出を懸けてドミニク・ティエム(オーストリア)と対戦する。

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2018年11月15日のニュース