小祝 今度こそツアー初V「厳しい」も「来る時は流れで来る」

[ 2018年11月14日 23:14 ]

パター練習する小祝(撮影・石川 勝巳)
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 女子ゴルフの大王製紙エリエールレディース(賞金総額1億円、優勝賞金1800万円)は15日から4日間、愛媛県松山市のエリエールゴルフクラブ松山(6525ヤード、パー72)で行われる。

 現在賞金ランク7位と“黄金世代”のトップを走る小祝さくら(20=ニトリ)は5月の中京テレビ・ブリヂストンレディースなど今季既に2位が4回。最終戦となる次週のメジャー、LPGAツアー選手権リコーカップへの出場権も既に確定させている。大躍進の年となったルーキーイヤーもいよいよ残り2試合。待望のツアー初優勝は達成できるだろうか。

 ――プロ1年目のシーズンも残り2試合になりました。

 小祝 そうですね。残り試合どうしたいとか、どういう結果でありたいとか、何だろう、あんまりないんですけど。

 ――高卒1年目で1億2300万円近くを稼ぎ出した宮里藍さんは別格として同様のルーキーイヤーに7000万円以上を稼いだ選手は他にいません。

 小祝 だけど1年目で思った以上に稼ぐことができたんで逆に2年目が心配というか、いや、心配ではないんですけど、やっぱり2年目はしっかりシーズンが終わってからのオフとかを大事にしないと。これより上に行けたら最高ですけど、まずは現状維持ぐらいのところまで行けたらいいなと思います。

 ――残り2試合、初優勝という未達成の目標が残っています。

 小祝 いやあ、したいのはありますけど、この後の残り2試合で優勝っていうのを考えたらすごくできるのか微妙っていうか、普通に厳しいことだなって思ってます。ここまで優勝のチャンスがたくさんあって逃してきたのもあるので、残り試合での優勝というのは厳しいんじゃないかっていうのはあります。

 ――最終日を首位で迎えた7月のセンチュリー21レディースではそれまでの淡々とした戦い方から優勝するという強い気持ちで臨むという風に方向転換しました。そうした試みの成果は。

 小祝 そうですね。優勝争いできた時は、すごく優勝を狙ってみたり、今回は気負いすぎずにやってみたり、いろんなことを試してみたんですけど、全部うまくいかないというか、何かダメなので。何なんですかね。でも優勝する時はそういうのをあんまり考えなくても来る時は流れで来るんだろうなとは思うんですけど。

 ――今、1番レベルを上げたい部分は。

 小祝 アプローチとか、パターですかね。

 ――朝、新しい練習法(写真)を試していました。

 小祝 あれは自分が真っすぐ打ってるかを確認する練習です。

 ――今週、早速、その練習が役に立ちそうですか。

 小祝 いやあ、どうですかね。でもパットは悪くないので。

 ――小祝さんが調子がいいというのをあまり聞いたことがありません。申ジエさんにプレーオフで敗れた9月のゴルフ5レディーズくらいです。

 小祝 何か自分が今週いいなと思った時の方が上に行けないですね。逆に予選落ちしたり。逆に別に良くはないなという時の方が2位とか多かったり、何かすごいそういうことが多いですね。だから調子がいいとか思わないようにしてます。

 ――今週の目標は。

 小祝 今週はグリーンに乗せておかないと難しいホールがたくさんあったので、パーオン率を高くしてアンダーで毎日プレーできたらいいなと思います。

 ――この後の賞金総額の目標は。これまで5000万円、6000万円……と次々にクリアしてきました。

 小祝 目標はあるんですけど、無理なんですよ。8000万円なんですけど、残り2試合なので。

 ――達成したらご褒美は何か。

 小祝 ないです。いつもないんですよ。達成したらこれを買うっていうのもないんです。買いたいものがあったらすぐ買っちゃうので。この目標はTOTO(ジャパンクラシック)の時に立てたんですけど、あの時に3位とかに入っていればよかったんですけど、あそこで順位を落としてしまった(最終成績は8位)ので。

 ――TOTOジャパンクラシックでの反省点はありますか。

 小祝 あります。でも反省点というよりあれはしょうがなかったですね。最終日、他の2人(世界ランク5位ミンジー・リーと申ジエ)もすごく落としててその流れに自分もいっしょに飲まれていってしまったので。そういうところもしっかりと流れを変えられるようにしなきゃなとすごく思いました。でも何か全員すごいプレーだったので、あの日は。ビックリしました。でも世界ランク5位の方でも(前半のアウトで)43を打つことがあるってことは逆に安心しました。

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