紀平梨花「真央さんに近づけるように」日本初快挙のNHK杯から一夜

[ 2018年11月11日 11:36 ]

NHK杯女子フリーで、演技を終え笑顔を見せる紀平梨花(撮影・小海途 良幹)
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 フィギュアスケートのGPシリーズ第4戦・NHK杯(広島県立総合体育館)の女子で、日本初のGP初出場初優勝を果たした紀平梨花(関大KFSC)が快挙から一夜明けた11日、取材に応じた。

 SPは5位だったが、フリーでトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を2度決めて、逆転した。GPデビューVは憧れの浅田真央さんでも達成できなかった快挙。「実感は全然、湧かない。浅田真央さんに近づけるように、ということだけを考えている」と話した。

 フリーはほぼ完璧だった一方、SPは大技で転倒して69・59点だった。「SPでレベルの取りこぼしやミスをなくすと5点以上は出ると思う」と分析。「完璧なノーミスは本当に難しいけど、完璧なノーミスを増やしたい」。今大会の合計は224・31点で、SPもノーミスなら230点超えも視野に入る。

 NHK杯では15年世界女王のトゥクタミシェワを上回った。ファイナル(12月、カナダ)進出が懸かる次戦のフランス杯(23日開幕)には16、17年世界女王で平昌五輪銀メダリストのメドベージェワも出場する。ファイナルに進出すれば、五輪女王のザギトワと激突必至。世界を席巻するロシア勢に挑む新ヒロインは、「どんな相手が来ても、自分の完璧な演技ができたらいい」と静かに闘志を高めた。

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2018年11月11日のニュース