【岡崎真の目】紀平 SP出遅れからパーフェクト演技 国内おろか世界の頂点も

[ 2018年11月11日 09:00 ]

フィギュアスケートGPシリーズ第4戦・NHK杯第2日 ( 2018年11月10日    広島県立総合体育館 )

<フィギュアNHK杯第2日>女子フリー、演技を終え笑顔を見せる紀平梨花(撮影・小海途 良幹)
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 冒頭のトリプルアクセル(3A)からの連続ジャンプは3回転トーループの時に軸が少し外に外れたような感じがしたが、それでも難なく着氷して流れをそこなうこともなかった。その後はジャンプはもちろん、スピンやステップもすべてレベル4で、非常に密度の濃いプログラムだった。演技点もSPよりさらに良くなっており、文句のつけようがないパーフェクトの演技と言っていいだろう。SPで大きく出遅れながらフリーでこんな高得点をたたき出して大逆転できる力があるのだから、国内はおろか、世界の頂点も見えてきたのではないか。そのぐらい衝撃的な内容だった。

 紀平にとって3Aは確かに最大の武器だが、忘れてはいけないのは3Aだけに頼っているわけではなく、他の部分も素晴らしいということだ。もともと取りこぼしの少ない丁寧で細やかな演技が持ち味で、ジャンプでも得手不得手がほとんど見当たらない。唯一の懸念はメンタル面で、ジュニア時代には一度失敗するとずるずる行く傾向もあった。だが、シニアになって落ち着いたのか、この2日間は精神的にも安定しているように見えた。今日の演技なら女王のザギトワ(ロシア)にも十分太刀打ちできる。次のフランス杯が待ち遠しくなってきた。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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