１９歳・吉永が初優勝　日本勢７季ぶり快挙「攻める気持ちかみあった」

スピードスケート　ショートトラックＷ杯第１戦カルガリー大会第２日 （ 2018年11月3日 ）

男子１５００メートルで優勝し、ガッツポーズの吉永
Photo By 共同

　３日に行われた男子１５００メートルで１９歳の吉永一貴（中京大）が初優勝した。渡辺啓太（阪南大職）は１５位、横山大希（トヨタ自動車）は２１位だった。国際スケート連盟によると、日本勢の優勝は、１１〜１２年シーズンに２勝した女子の酒井裕唯以来７季ぶり。男子では、０１年１２月のアムステルダム大会で田村直也が１０００メートルを制して以来、１７季ぶり。吉永は個人種目でＷ杯初の表彰台となった。

　期待を背負う若き才能がついに世界の舞台で勝利を飾った。高速リンクのカルガリーで１５００メートルを制した吉永は拳を力強く突き上げた。低迷する日本に希望をもたらす１勝に「うれしい。チームにいい流れをつくっていきたい」と頬を緩めた。決勝、勝負を懸けたのはスピードが上がって残り３周を切った場面。インから３番手に浮上するとコーナーを鋭く回り、内を突いて前に出た。高速でも狙ったコースを滑る技術を発揮し「冷静さの中で攻める気持ちがかみあった」と胸を張った。