女子ゴルフ「●●の秋」特別編、武尾 体のしくみに没頭 分厚い文献読み込む

[ 2018年10月30日 09:45 ]

医学に関する本を手に「研究」する武尾咲希
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 10月21日に閉幕したスポニチ主催の女子ゴルフトーナメント「マスターズGCレディース」では、「●●の秋」というテーマで選手のこだわりなどを特集した。紙面の都合などで紹介できなかった話題を「特別編」として取り上げたい。

 今年、シード選手として活躍している武尾咲希は、今「研究」に没頭している。手にするのは、1000ページ以上はある体のしくみに関する文献。遠征にも持参し、暇があれば目を通している。「すごく参考になっているし、面白いなと思って読んでいます。筋肉や関節のことも書いてあるので、知識として身につけられれば」

 8月に、大学の獣医学部で学び国家試験を受験する友人から、勉強内容を聞かされ医学に興味を示した。高校生のときには医者になることも考えたことがあり、もともと興味はあったという。早速、自分で参考書を探した。これまで大きなケガはしたことはない。だが、自身が体の仕組みを熟知することがケガの防止にもなると感じた。「同じケガをするにしても自分に知識があれば、お医者さんに相談に行く前に対処できることもある。ケガを未然に防ぐことも、症状を和らげることもできる」。

 今までは、スイングならコーチ、体のケアはトレーナーの言われるがままにメニューをこなしていた。「筋肉の名前を言われても、どこにあるのかすら分からなかった。それがどういうものか知ってトレーニングするのと、知らないでトレーニングするのではだいぶ違うと思います」と話す。

 アスリートは常にケガがつきもの。女子プロのツアーは年間、30試合以上が組まれている。ハードな1年間を戦い抜く秘訣は、まずは自らを知ることかもしれない。(黒田 健司郎)

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2018年10月30日のニュース