世界体操 日本男子はあん馬でミス連発“時短”で苦しい戦いに

[ 2018年10月26日 18:02 ]

体操・世界選手権第2日 ( 2018年10月26日    カタール・ドーハ )

男子予選 床運動を終え、ガッツポーズする白井健三
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 男子予選6班に登場した日本は団体総合で合計253・312点で、25日のロシアの258・402点に及ばず、トップ通過を逃した。

 国内の団体戦では競技終了までに2時間半近く要するが、今大会は1時間40分ほどで終了。種目間のインターバルが短く、体力的に厳しい。日本は国内の試技会で2時間程度で終了する調整をしてきたが、想定を上回るスピードで試合は進んだ。水鳥寿思監督(38)は、「他のチームも一緒なので」とする一方で、「ここまで早くなるのは分かっていなかった」。大会初日だった前日(25日)に、初めて判明した事態だった。

 厳しい状況の中、存在感を発揮したのが個人総合の6種目を演技した白井健三(22=日体大)だ。最終種目のあん馬で3人落下が続いた後に演技し、大きなミスなくまとめた。早い進行にも「体力的には問題がないタイプ」とし、「ここで自分が落ちたら、決勝にそのままいってしまうと思った」と、29日の団体総合決勝へ流れを変えた。団体決勝は予選の得点は持ち越されない。「粘ることができて自信になった」。15年大会、16年リオデジャネイロ五輪に続く世界大会3連覇へ、収穫を口にしていた。

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