小木曽 初の首位発進、自己新65 マンデー予選会から大躍進

[ 2018年10月26日 05:30 ]

男子ゴルフツアー マイナビABCチャンピオンシップ第1日 ( 2018年10月25日    兵庫県加東市 ABCGC=7217ヤード、パー72 )

マイナビABC第1日 4番でアプローチを放つ小木曽は7アンダーで単独首位発進(撮影・井垣 忠夫)
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 現役大学生プロ・小木曽喬(おぎそ・たかし、21=福井工大4年)がツアーでの自己ベストを2打更新する65の好スコアをマークし、7アンダーで自身初体験の首位に立った。プロ12年目の木下裕太(32=フリー)が首位に1打差の2位。2週連続優勝を目指す今平周吾(26=フリー)は首位に4打差の7位と好位置で初日を終えた。

 秋が深まり、日照時間が短くなるに従って大会の出場枠は狭くなる。賞金シード当落線上を行き来する選手にとっては一戦一戦が背水となる“秋の陣”。マンデー予選会からはい上がってきた賞金ランク78位の小木曽が願ってもない快スタートを切った。

 インからのスタート。「出だしの連続バーディーで楽になりました」。10番で5メートル、11番で7メートルのパットを沈め、一気に波に乗った。65のスコアがツアーでの自己ベストなら、この日奪った8個のバーディーは自己最多を2個上回る。初物尽くしの首位発進し、笑みがこぼれないわけがない。

 5月の関西オープンで自己最高8位に食い込んだ。その直後に4戦連続予選落ちしたが、14年の日本アマを制し、世界アマ日本代表にも選出された逸材。「スタンスがオープンになってる」という母校・福井工大福井高の先輩、川村昌弘のひと言でガラリ一変する素地は持っていた。

 福井工大スポーツ健康学部4年。卒業の2文字はなかなか見えてこないが、今は賞金シード獲得へ全精力を傾けている。単独4位以上なら初シード確定。そして、あわよくば。「優勝争いしたい。そこで感じることもあると思うので」。マンデー予選会から史上5人目の頂点へ絶好のチャンスがめぐってきた。

 ◆小木曽 喬(おぎそ・たかし)1997年(平9)3月19日生まれ、名古屋市出身の21歳。6歳から競技開始。福井工大福井高3年時の14年に17歳115日という史上2番目の若さで日本アマを制した。15年プロ転向。16年のチャレンジツアー、JGTONovilファイナルでプロ初優勝。1メートル78、72キロ。得意クラブはウエッジ。

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