英莉花 1差2位急浮上、師匠ジャンボ譲り豪打で自己タイ65

[ 2018年10月20日 05:30 ]

女子ゴルフツアー NOBUTA GROUP マスターズGCレディース第2日 ( 2018年10月19日    兵庫県 マスターズGC=6528ヤード、パー72 )

マスターズGCレディース第2日 18番、バーディーパットを決めガッツポーズする原英莉花(撮影・沢田 明徳)
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 24位から出た原英莉花(19=フリー)が、7バーディーで自己ベストタイの65をマークし、通算9アンダー、135で首位に1打差の2位に急浮上した。黄金世代の一人で、男子ゴルフのレジェンド尾崎将司(71)の愛弟子が、賞金総額1億8000万円のビッグトーナメントで優勝争いに絡んできた。賞金ランク30位の東浩子(26=加賀電子)が66で回り通算10アンダーで首位に立った。

 師匠のジャンボ譲りの豪打でV戦線に割って入った。最終18番。7メートルのバーディーパットを決めた原英はガッツポーズを繰り返した。「明日につながるパットでしたから。入れたら優勝って、自分にプレッシャーをかけて打ちました」

 1999年2月生まれの黄金世代。既に下部ツアーで2勝を挙げるなど、頭角を見せ始めているが、最近のツアーでは調子を崩していた。転機となったのが師匠のアドバイスだった。前週、予選落ちした後に千葉のジャンボの練習場に顔を出した。その時にスイングを見てもらい「振り切りが悪い」と指摘された。それ以降練習でも試合でも思い切りフィニッシュまで振り切るようにした。効果はすぐに表れた。平均飛距離252ヤード(ランク4位)の1Wを武器に15番パー5で2オンのバーディーを奪うなどこの日ベストの65をマークし一気に1打差の2位に躍進した。「(ここ数試合は)伸び伸びとやれていなかった。ジャンボさんの顔を見ただけでやらなきゃという気持ちにさせてもらいました」

 開幕前日のプロアマ戦では、ジャンボを通して知り合った巨人の次期監督就任予定の原辰徳氏と再会。読書家の同氏からは以前、浅田次郎氏作の「壬生義士伝」を薦められたことがあり今回は百田尚樹氏作の「モンスター」を推薦されたという。原の今季の獲得賞金は1989万円のランク53位。50位がボーダーの来季のシード獲得へ微妙な位置にいる。終盤はプレッシャーのかかる試合が続くだけに読書はいい気分転換になる。「面白そうな内容なので楽しみです」と心遣いに感謝した。

 予選2位突破は自己最高順位。2位タイには賞金ランク1位のアン・ソンジュもいるが「優勝は狙いたいですけど、今週は凄い楽しいので、楽しい流れを続けてやれたらいいかと思います」と過度に優勝を意識せず頂点に挑む。

 ◆原 英莉花(はら・えりか)1999年(平11)2月15日生まれ、横浜市出身の19歳。10歳でゴルフを始め、湘南学院高2年の時に尾崎将司に弟子入り。2度目の挑戦となった7月のプロテストで合格。今季はツアー21試合に出場し4試合でベスト10入り。最高成績はニトリ・レディースの3位。65は18年NEC軽井沢72ゴルフ2日目に並ぶ自己ベスト。1メートル73、58キロ。

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