エイミー・コガ 日本を楽しむ、和傘で表現 クラブ職人から学んだ“心”

[ 2018年10月19日 10:30 ]

女子ゴルフツアー NOBUTA GROUP マスターズGCレディース第1日 ( 2018年10月18日    兵庫県 マスターズGC=6528ヤード、パー72 )

マスターズGCレディース第1日 和傘を手にご機嫌のエイミー・コガ(撮影・井垣 忠夫)
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 【直撃!私の○○の秋(2)】今夏のプロテストでトップ合格を果たしたエイミー・コガ(23)は今大会から「日本の秋」を楽しんでいる。秋を迎えてもいまだ衰えない強い日差しを遮るため、スタートの1番からおもむろに取り出したのは和傘。この日はイーブンパーの56位だったが西洋から伝来したゴルフとのギャップというおかしみもあって「ああいうのもいいねえ」とギャラリーから称賛を浴びた。

 日本人の父と韓国系米国人の母を持つ。出生地は長崎県佐世保市だが、育ったのは米国ハワイ。“ゴルフ界のローラ”と言われる天真らんまんさは常夏のハワイで培われた。そのコガが差す和傘は高級美濃和紙などを材料に職人が手掛けた逸品。コガのためにオリジナルのウエッジ3本を製作した「TAKUMI JAPAN」(共栄ゴルフ)から「ハワイ育ちの彼女が差すから意味がある」と贈られた。

 「鉄の塊からウエッジが出来上がっていく過程を実際に工房で見学しました。日本人ならではの細かい仕事を見てクラブは絶対に乱暴に扱っちゃいけないと思いました」

 コガの中で目覚めた和の心。それを外に発信するのがこの和傘だ。

 ◆エイミー・コガ(Eimi Koga)1995年(平7)8月26日生まれ、米国ハワイ州出身の23歳。父の影響で8歳からゴルフを始める。母が航空会社の国際線客室乗務員であったことなどからブラジルなどで暮らした経験もある。米ハワイ大学在学中。1メートル76、57キロ。得意クラブはウエッジ。

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