清水 女子形決勝進出、東京五輪向け「知花公相君」で準決完勝

[ 2018年10月13日 05:30 ]

空手 プレミアリーグ最終戦東京大会第1日 ( 2018年10月12日    東京武道館 )

空手プレミアリーグ女子形準々決勝で演武を行う清水
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 各種目の予選が行われ、女子形で世界ランキング2位の清水希容(24=ミキハウス)が4試合オール5―0勝ちで、14日の決勝進出を決めた。準決勝では20年東京五輪に向けて今年から習得を開始した「知花公相君(チバナクーサンクー)」を演武し、イタリアの強豪選手に完全勝利。決勝では同1位のサンチェス(スペイン)と対戦する。

 勝利を示す青旗5本が上がっても、厳しい表情は変わらない。清水が初戦の2回戦から4試合連続の完全勝利で決勝進出。マットを下りると柔らかな笑みを浮かべて「少し硬かった部分もあったが、より稽古に近い状態で落ち着いてできた」と納得の表情だ。

 準決勝で演武した知花公相君は、最も得意とする「チャタンヤラクーサンクー」を決勝まで温存するため、4月から練習を開始した難易度の高いもの。「基本的に中腰姿勢でずっと動くので、かなり足腰に来る」と負担は大きい。その上、初戦から4試合目の準決勝までは約1時間。短いインターバルの中で切れ味鋭い動きを見せ「トップ選手は得意の形を持っている。そこそこではなく、強さのレベルを上げないといけないので挑戦した。なかなかキツいですけど」と東京五輪を見据えた。

 3連覇を目指す11月の世界選手権(マドリード)が大本番だが、自国開催の今大会も負けられない。「自分自身との戦い。集中したい」と2日後の決戦に視線を移した。

 ▽形とは 敵の動きを想定して構成された攻防の技を一連の流れでまとめたもの。技の正確さ、力強さやスピード、リズム、バランス、極(き)めを競う。競技会では1対1の対戦方式となる。それぞれ単独で演武を行い、5人の審判員による旗判定で勝敗を決める。形は世界空手連盟(WFK)が認定している98種類から選択するが、1大会で同じ形を演武することはできない。20年東京五輪では男女個人が採用されるが、国際大会などでは3人同時に演武する団体種目もある。

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