元貴親方、輪島さん訃報に驚き 家族ぐるみの付き合い「いいおじさんだった」

[ 2018年10月10日 05:30 ]

第54代横綱・輪島さん死去

04年4月「横綱会」で記念撮影を行う元横綱の北の湖(前列右)、輪島(中列右)、貴乃花(後列右)
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 実父の故二子山親方(元大関・貴ノ花)が輪島さんと家族ぐるみの付き合いだった元貴乃花親方の花田光司氏は、突然の訃報に驚きを隠せない様子だった。

 「小さい頃はよく家に遊びに来られて、いいおじさんという感じで接していただいていました」

 忘れられない思い出が1981年初場所で父が現役を退いた後に、輪島さんの家族と貴ノ花ファミリーで海外旅行を楽しんだこと。「私の初めての家族旅行で、一緒にグアムに行ったんですよ。屈託がなくて大人にも子供にも同じようなしゃべり方をされる方でした。だからみんなから好かれるという印象でした」

 輪島さんはその後、金銭問題で相撲界を離れ、プロレスラーやタレント活動、アメリカンフットボールのクラブチームの総監督など多方面で活躍した。「私が(角界に)入門してからは全然会っていませんでした。会うようになったのは横綱になってからですね。対談もやったことがあります」

 ただ、飾らない性格の輪島さんは先輩風を吹かして特別なことを言ったり、指示したりするようなことはせず、静かに見守ってくれていたという。

 「そういうことをする人ではなかったですね。ああしろ、こうしろとは一切言わない人でした。支援者や後援者の方がずっと面倒を見ていらっしゃったのは輪島さんの人柄だと思います。本当に突出して愉快な話をされる方でした」と故人をしのんでいた。

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2018年10月10日のニュース