中田ジャパン フルセットの末オランダに苦杯、開幕連勝ならず

[ 2018年10月1日 05:30 ]

バレーボール女子世界選手権第2日 ( 2018年9月30日    横浜アリーナほか )

<日本・オランダ>第2セット、スパイクを決める古賀
Photo By 共同

 世界ランク6位の日本は同8位で16年リオ五輪4位のオランダにフルセットで敗れ、開幕2連勝はならなかった。第1セットは25―27で競り負けたが、第2セットは古賀紗理那(22=NEC)の3連続得点などで25―16と圧倒。最終セットまでもつれ込む健闘を見せたが、5連続失点を許すなど最後は力負けした。日本は1日、同26位のメキシコと対戦する。

 台風の影響で、帰りの足がなくなっても会場で声援を送り続けたファンに、連勝というプレゼントを届けることはできなかった。5月のネーションズリーグでは0―3で敗れた相手に再び敗れ、スパイクで両チーム最多の23点を挙げた古賀は「ミスで相手に点を与えた」と肩を落とした。

 チームはアジア大会後に「覇気」という目標を掲げた。岩坂主将は「どちらかといえば静かなチームなので、アジア大会後に白板に“覇気”という目標を書いた。元気よくコートで暴れたりとか、いろんな意味を踏まえた」と説明する。中田監督が序盤のヤマ場と位置付けたオランダ戦を落としたが、古賀は「切り替えて次戦はストレートで勝ちたい」と自分なりの覇気をたぎらせた。

 2次リーグにも成績は引き継がれるため、これ以上の黒星は許されない。指揮官が「今季締めくくりの大会」と位置付けた世界選手権で有終のメダルを獲るためには、今日以上の覇気を見せる必要がある。

 ▼中田久美監督 非常に悔しい思いでいっぱい。選手たちは積極的に最後までプレーしてくれたと思う。

 ≪台風でチケット払い戻しへ≫関東のJR各線が午後8時で運休することを受け、日本バレーボール協会は日本戦が行われる横浜大会の会場に来られない観客に対し、チケット代を払い戻すと発表。すでに入場している観客に対しては、半券を持参すれば1次ラウンド横浜大会の別の日程での観戦も可能になる。会場に訪れた都内在住の女性ファンは「帰れなくなるので1セットだけ見て会場を出ます」と残念そうに話していた。

続きを表示

2018年10月1日のニュース