元日馬が断髪式「悔いない」、貴親方引退語らず「権利がない」

[ 2018年10月1日 05:30 ]

断髪式で元横綱・日馬富士(左)にハサミを入れた元朝青龍のダグワドルジ氏(撮影・西海健太郎)
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 元日馬富士の断髪式では元横綱・朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏ら約400人がはさみを入れ、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)が大銀杏(いちょう)を切り落とした。最後まで涙はなく「(01年初場所の初土俵から)あっという間。悔いのない18年間」と振り返った。横綱土俵入りでは露払いに鶴竜、太刀持ちに白鵬を従え、力強い不知火型を披露。「3横綱での土俵入りのチャンスを与えてくれたことに感謝」と話した。

 昨年10月の秋巡業中の酒席で貴ノ岩に暴行し、その責任を取って同11月に引退した。貴ノ岩の師匠の貴乃花親方は、この問題に絡み相撲協会と対立し、退職する意向を固めた。貴乃花親方について聞かれると「私は相撲協会を離れているのでしゃべる権利がない」と話すにとどめた。

 現役時代から精力的に慈善活動を行い、このほど「新モンゴル日馬富士学園」の開校式が行われた。今後については「いろんな国に行って、伝統文化を見ながら新しい夢を見つけたい」と緩やかに第二の人生を進んでいく考えだ。

 ▼元横綱・朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏 一つの歴史が消える感じ。横綱になる人間は昼の星くらい少ない。

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2018年10月1日のニュース