神鋼カーター欠場は足の筋肉の張り…今後は慎重に判断 チームは宗像サニックスに大勝して首位浮上

[ 2018年9月29日 17:15 ]

北海道出身のSOイーリ・ニコラス(中央)は欠場のダン・カーターに変わって先発した
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 地震の影響で延期になっていたラグビー・トップリーグ第2節が札幌市の月寒ラグビー場であり、神戸製鋼が宗像サニックスに69―5で大勝し、レッドカンファレンスの首位に浮上した。試合後、神鋼のデーブ・ディロンヘッドコーチ(43=ニュージーランド)は、欠場したSOダン・カーター(36=ニュージーランド)の状況について説明した。

 「足の筋肉に張りを訴えた。(フル出場した)前戦までの2試合でパフォーマンスを出し、張りを訴えた。悩んだけれど、それで北海道のメンバーから外した。月曜日(10月1日)に張りがどのくらいか確認し、どれぐらいかかるのか、それから判断したい」

 27日のメンバー発表の際には、先発で出場予定だった。しかし、同日の練習中にトレーナーに付き添われて全体練習から外れていた。練習後にシンガポールの取材陣に対応して気丈な姿を見せていたが、出場は見送られた。今後の出場は慎重に見極めるようだ。

 試合会場では、北海道胆振東部地震のチャリティーTシャツが販売された。現地入りできなかった世界のスーパースター、カーターは、Tシャツへのサインという形で参加。前日本代表の宗像サニックスWTBカーン・ヘスケス(33=ニュージーランド)のサインも入ったTシャツは用意された300枚のうち、265枚が売れた。

 カーターに代わって先発したのが札幌市出身でニュージーランド育ちのイーリ・ニコラス(29)。日本人の母や祖母の前で、持ち味の体の強さとキックを披露した。パスでテンポのいい攻撃も生み出し「地震で延期になった時は、現役の間に北海道で試合できるかどうか、不安になった。試合ができてうれしい」と誇らしげに日本語で話した。

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2018年9月29日のニュース