世界のカーターの練習パートナー 神鋼ルーキーWTB井関が初先発へ 29日に宗像サニックス戦

[ 2018年9月27日 18:04 ]

29日の宗像サニックス戦でトップリーグ初先発をする神戸製鋼WTB井関信介(右端) 
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 ラグビー・トップリーグ神戸製鋼のルーキー、WTB井関信介(23)が29日の宗像サニックス戦で初先発をする。27日のメンバー発表で名前を連ねた50メートル6秒2の快足ウイングは「やっとチャンスが回ってきた。チャンスはそう多くないという現状は分かっている。無駄にはできない」とアピールを誓った。

 入社前の3月末に、天理大時代から不安を抱えていた右足首を手術した。損傷していたじん帯と、遊離軟骨を除去するオペで、復帰は7月まで待たなければいけなかった。

 遅れてきた新人だが、ディロンヘッドコーチは最初から高評価していた。「新入社員研修もあったけど、ジムでトレーニングをしたり、夜遅くにグラウンドに来て森田(恭平)コーチと練習もしていた。最初から運動の数値は高い物があった。ジムワークの数値も、瞬発力も高い。学ぼうという姿勢もいいものがある」。選手層が厚いポジション。故障者が出ているとはいえ、1年目でのスタメンには価値がある。チームトップクラスの運動量だけでなく、故障の間に3キロパワーアップして力強さも出てきた。

 実は、ワールドラグビーの年間最優秀選手賞3度受賞のスーパースター、SOダン・カーターの“練習パートナー”だ。練習中や練習後に2人でよくパスをしている。「パスを取ってくれと言われます。自主練習がすごい方で、多分、ぼくも残っているから、声をかけられるんだと思います」。ロッカールームにいたらあの世界のカーターが寄ってきて、気付いた点をノートに書いて、指導されたこともあるそうだ。

 井関にとっての社会人デビュー戦は、北海道胆振東部地震の影響で延期になっていた第2節のカード。札幌市の月寒ラグビー場で行われる。

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2018年9月27日のニュース