貴乃花親方 突然の引退会見に報道陣約300人殺到 会見前から異様な雰囲気

[ 2018年9月25日 19:21 ]

着席する貴乃花親方(撮影・西海健太郎)
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 大相撲の貴乃花親方(元横綱)が25日、日本相撲協会に年寄引退届を提出し、都内で会見を開いた。

 貴乃花親方の引退届提出は、この日午後、マスコミ各社へ送付されたFAXで明らかになった。FAXには「本日、公益財団法人日本相撲協会に対し、年寄を退職させていただく旨の退職届及び貴乃花部屋に所属する弟子、床山、世話人全員について所属先を変更させていただきたい旨の変更願いを提出いたしました。退職の理由は別紙のとおり、説明の場を設けさせて頂く所存ですので、ご報告させていただきます」と記されていた。

 突然の通知にもかかわらず、会見場には、マスコミが殺到、会見前から長い列を作った。昨年11月から世間を賑わせてきた貴乃花親方の言葉を聞くべく、普段から相撲を取材するスポーツ記者はもちろんのこと、ワイドショーをはじめとする芸能マスコミまで多くの報道陣が詰めかけ、開始前から異様な雰囲気となっていた。関係者によると、この日集まった報道陣の数は約300人。

 貴乃花親方が協会側から貴ノ岩への暴行問題についての告発状は事実無根だといわれ「親方を廃業せざるを得ないという有形無形の要請を受けてきた」と圧力があったなどと主張。弟子たち全員を千賀ノ浦部屋に所属先を変更し、自身は「年寄を引退することが最善の道であると苦渋の決断をするに至った」とした。

 突然の引退の決断に「貴乃花親方をやめてほしくないと思っている親方たちもいる。今後、協会から話し合いを求められたら、ぜひ受けてほしい」「辞める以外の選択肢はなかったのか」「残念でならない」などと、長く取材してきた相撲記者から貴ノ花親方へお願いをする場面などもあった。

 約1時間半の会見後も、記者が担当弁護士に説明を求める姿が見られた。

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2018年9月25日のニュース