43年ぶりの100失点超え…大敗の中で光った関大ロック中田の献身プレー

[ 2018年9月25日 05:38 ]

ムロオ関西大学ラグビーAリーグ第1節   関大7―116天理大 ( 2018年9月24日    キンチョウスタジアム )

 歴史的な大敗だからこそ、そのひたむきさが目立った。関大のロック中田涼介(4年)は、勝利が絶望的になった後半も懸命に走り続けた。キックオフのボールを競り続け、奪った時もあった。中学時代はCTB。その経験を生かし、天理大の展開をインターセプトした場面もあった。仕事人は、ノーサイドの瞬間まで、文字通り、自分がやるべき仕事に邁進した。

 「前半は何もできなかった。自分自身、チームに貢献をしたいと思って、頑張りました。チャンピオンチームに格の違いを見せつけられて悲しい部分もあるけど、次もある。切り替えていきたい」

 付属の関大第一高校からやってきた。同級生は2人しかいなかった。「アメフット部が強くて、選手がそちらに流れてしまい、僕たちの学年は2人でした。下の学年は多かったのですが」。決して恵まれた環境ではなかった高校時代から一転、1メートル80、102キロは今、関西Aリーグという舞台で体を張り続けている。

 チームのトライは、相手のミスを突いた前半6分の1本だけ。ディフェンスを信条としながら116点も取られ、プライドはズタズタにされた。100失点超えは1975年の天理大戦(0―118)以来、43年ぶりの屈辱だ。

 第2節は昨年2位の京産大(10月14日、天理親里)。「ディフェンスでプレッシャーをかけてミスを誘えた場面もあった。次戦に向けても、そこを磨きたい」。中田は大敗の中の希望をみつめた。

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2018年9月25日のニュース