ウッズが1876日ぶり優勝 長いブランクに終止符 「自分が勝つとは思わなかった」と目に涙

[ 2018年9月24日 08:29 ]

最終ラウンド、ツアー5季ぶりの優勝を果たしたタイガー・ウッズ。優勝インタビューで感無量の表情(AP)
Photo By AP

 米男子ゴルフのプレーオフ最終戦、ツアー選手権は23日(日本時間24日)、ジョージア州アトランタのイーストレークGC(7362ヤード=パー70)で最終ラウンドが行われ、タイガー・ウッズ(42=米国)が2013年8月4日のブリヂストン招待以来、実に1876日以来の優勝を飾り、サム・スニードが保持しているツアー最多勝利記録にあと「2」と迫る通算80勝目を飾った。

 3打差のリードを手にして首位でスタートしたウッズは15、16番で連続ボギーをたたいたものの、最終ラウンドを2バーディー、3ボギーの71でまとめ通算11アンダー、2位ビリー・ホーシェル(31=米国)に2打差をつけ、優勝賞金162万ドル(約1億8000万円)を獲得した。

 「自分が勝つなんて思わなかった。突然そんな日がやってきた感じ。涙が出てきたんだ。信じられるかい? こんなことができるなんて…」。離婚、セックス依存症、膝と腰の手術、さらには薬物下での運転などここ5年間はゴルフをやる以前の状況が乱れに乱れた。しかし本格復帰した今季は流れが変わり、全英オープンで6位、さらに全米プロで2位に入るなど復活の兆しが見え始めていた。

 そして「今まで成し遂げた出来事と同じようなことになるだろう」と自信をのぞかせながらの最終日。ホールアウトするとザック・ジョンソン(42=米国)ら多くの選手が次々に駆け寄り、長いトンネルから抜け出たウッズに祝福の言葉を投げかけていた。

 世界ランクは一時1199位まで落ち込んだが、ついに13位にまで浮上。3打以上のリードで迎えた過去23度の最終ラウンドは全て逃げ切るという“必勝パターン”で、見事に完全優勝を果たした。

 なお松山英樹(26=LEXUS)は65をマークして4位でフィニッシュ。プレーオフを経ての年間王者は4位に入ったジャスティン・ローズ(38=英国)に決まり1000万ドル(約11億3000万円)のボーナスを獲得した。

続きを表示

この記事のフォト

2018年9月24日のニュース