勇太 通算20勝!ジャンボ、中嶋に次ぐ若さ 10年連続Vも達成

[ 2018年9月24日 05:30 ]

男子ゴルフツアー アジアパシフィック・ダイヤモンド・カップ最終日 ( 2018年9月23日    埼玉県 武蔵CC笹井=7060ヤード、パー71 )

ダイヤモンド・カップ最終日 2番、ティーショットを放つ池田(撮影・白鳥 佳樹)
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 首位から出た池田勇太(32=フリー)が4バーディー、1ボギーの68で回り、通算15アンダーで昨年の日本オープン以来となる通算20勝目を挙げた。32歳275日での到達は、ツアー制度導入後では3番目の若さ。09年の初優勝から10年連続で優勝を果たした。6打差の2位に66で回ったジャスティン・ハーディング(32=南アフリカ)が入った。

 ゴルフは楽しみながらやるものだ。独壇場となった最終日。池田はそう訴えていた。練習場から終始、笑みを浮かべ、1年ぶりの優勝という重圧をまるで感じさせなかった。

 「先週、北海道(の被災地)に行ったのもあるかもしれない。自分に何ができるか。明るい表情を提供しなければいけない中で、自然と出たのかも」

 1番でボギー発進。張二根に並ばれても動じることはなかった。512ヤードの2番パー4。ライバルが第1打を右の深いラフに打ち込みダブルボギーとしたのに対し、池田は2打目を1・5メートルにつけ66選手中、唯一のバーディー。4番で50センチ、6番でも4メートルを決め勝負あり。フェアウエーキープが大前提のコースで6打差をつけ「外した時にどういった対応ができるか。その技術力の差が出たかも」と自画自賛だ。

 史上3位の若さとなる32歳275日で通算20勝に到達。10年連続優勝も果たし「選手会長時代(13〜15年)に1勝ずつ積み重ねられたのが大きい。ここまできた自分を褒めたい」と話す。永久シード(25勝)も視野に入り「これで終わりではない。年内に21、22勝とできるように頑張りたい」と力をこめた。

 8月に死去したジュニア時代の恩師、千葉晃さんにも手向けのVとなり「喜んでいると思う。天国でじいさんと一緒に見てくれていればいいな」としんみりとした表情を浮かべる。その一方で、到達年齢で倉本昌弘の記録を24日更新したことを聞かされると「それが一番うれしい。マーシー(倉本)に連絡しよう」とおどけた。国内ツアーの屋台骨は笑顔がお似合いだった。

 ≪最長は15年連続≫池田が初優勝した2009年(日本プロ選手権)から10年連続で優勝を果たした。10年連続は、杉原輝雄(1977〜1986年)に並ぶ歴代4位タイの長さ。最長は1986年から2000年まで15年連続優勝している尾崎将司。

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