羽生 今季初戦Vも「実力足りない」ジャンプ、体力面で精彩欠き「納得できる練習を」

[ 2018年9月23日 08:23 ]

フィギュアスケート・オータム・クラシック第3日 男子フリー ( 2018年9月22日    カナダ・オークビル )

オータムクラシック最終日 男子フリー、黒い衣装で滑る羽生結弦(撮影・小海途 良幹)
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 フィギュアスケートのオータム・クラシック第3日は22日(日本時間23日)、カナダのオークビルで男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(23=ANA)が、2位の165・91点、合計263・65点でリードを守り、今季初戦を優勝で飾った。

 フリーの使用曲「Origin」は、エフゲニー・プルシェンコ氏(35)の伝説的なプログラム「ニジンスキーに捧ぐ」で使用された曲をアレンジしたもの。冒頭の4回転は決めたものの、後半は転倒や、4回転が2回転になるなどミスもあり得点を伸ばすことができなかった。

 「このプログラムに耐えうる体を作らないと。単に体がこのプログラムについていけてない気がします。これがまだ自分の実力。実力以上のものは演技には出ませんし」。今季男子はフリーの演技時間が現行の4分半から4分に短縮され、ジャンプの数も8から7に減った。「実はきつい」と語っていたが、実際この日の演技終了時には肩で息をするなど、厳しい表情だった。ジャンプについて「反省点は多い」と語り、また、「まだこのプログラムに対しての体力がない。フリー後半の構成の難しさも考慮すると、この時期に作りきれてないなと」と振り返った。

 「自分自身が滑りたかった曲でプログラムをつくっていただき、自分ができることをプログラムの構成として入れ込んでいただいている」と「Origin」への思いを語った羽生。だからこそ「きれいな終わり方ができなかったのが申し訳ない」と反省ばかりが口をついた。課題を見つけることができた今季初戦。「滑りたかったプログラムに対しての実力が足りないので、納得できるくらいの練習をしないといけない。今はとにかく練習したい」と話した。

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2018年9月23日のニュース