貴源治 貴乃花親方の言葉を思い出し勝ち越し 

[ 2018年9月23日 15:12 ]

大相撲秋場所千秋楽 ( 2018年9月23日    両国国技館 )

 千秋楽を7勝7敗で迎えた貴乃花部屋の十両・貴源治が、常幸龍を押し出し土壇場で勝ち越しを決めた。立ち合いは突いて出たが、相手の出足の強さに押し込まれる。しかし、うまくいなしながら右に回り込み、態勢を立て直して突き放し。最後はもろ手突きのような形で押し切った。

 「常幸龍関は尊敬していた方だったので、思い切ってやれて良かったです」

 場所中に足の裏を内出血し、この日は痛み止めを飲みながら土俵に上がっていた。「最後の一番なので力を出し切ろうと思っていました」と振り返った。

 今場所は5目から3連勝。しかし、12日目に勝ち越しに王手をかけてから足踏み。終盤の連敗で崖っぷちに追い込まれた。そんな時に思い起こしたのが師匠の言葉だったという。「“力みすぎないように”“顎を引いても頭を下げるな”など、教えてもらったことを思い出しながらやるのが一番いいと思いました。連敗や連勝などいろいろあった中で、立て直せたのは良かったです」と改めて師匠の指導に感謝した。

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2018年9月23日のニュース