さくらジャパン オーストラリアに逆転勝ちし優勝 清水美並が大会MVP

[ 2018年9月16日 19:53 ]

女子ホッケーSOMPO CUP 損保ジャパン日本興亜・西澤敬二取締役社長から大会MVPで表彰される日本代表主将の清水美並(右)
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 さくらジャパンがまた成果を上げた。「大阪北部地震復興支援 SOMPO CUP 女子ホッケー4カ国いばらき国際大会」の最終日が16日に大阪・立命館OICフィールドであり、日本は決勝でオーストラリアに2―1で勝ち、優勝した。

 第1ピリオド2分に早々と先制されたものの、同10分にDF鈴木美結(19=山梨学院大)のペナルティーコーナーからのゴールで追いつく。第2ピリオド7分。MF一谷奈歩(24=ソニーHCブラビアレディース)が相手ゴール前で取られたボールをすぐに奪い返し、ラストパス。逆サイドのゴール前に詰めていたFW鳥山麻衣(22=南都銀行)が押し込んで決勝点を挙げた。

 予選で0―2で敗れた相手に、早いプレスを仕掛け、ターンオーバーに結びつける場面が目立った。アンソニー・ファリー監督は「(7〜8月の)ワールドカップ4位で、そこに出場した選手が9人もいるオーストラリアに、経験の浅い選手がこれだけのパフォーマンスをした。選手を称えたい」と喜んだ。

 8月のアジア大会の初優勝に続く美酒ながら、今回はその時と選手が大きく違う。Vメンバーは3人だけ。指揮官は「タレント発掘」を掲げ、国際経験の少ない選手や若手でメンバーを構成した。世界ランキング14位に位置付けられている「さくらジャパン」ながら、その力があるかどうかは未知数だった。

 その若い陣容でいて、世界ランキング3位、五輪3度制覇の強豪に勝利した。オーストラリア人監督は「アジア大会のメンバーにプレッシャーをかけてくれると思う。これからの楽しみにつながる」と2020年に向けて更なる競争激化を期待した。

 初めて主将を務めた清水美並(25=ソニーHCブラビアレディース)は「大会を通して1人1人が成長した。みんなが頑張った結果が優勝。組織力を上げて東京五輪につなげたい」と仲間を称えた。

 リオデジャネイロ五輪代表で、8月のアジア大会でも試合に出場していた。その実績通り、今大会でも活躍。決勝は巧みなドリブルでチャンスメークし、長い距離を走って守備でも貢献した。大会MVPを受賞しながらも「まだまだ反省が多く課題が残る。個人としてレベルアップしたい」と整った顔を引き締めた。 

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