パワー十分の強“豪”にスピードで対抗だ 女子ホッケー「さくらジャパン」のライバル分析

[ 2018年9月12日 05:30 ]

オーストラリア代表のJ・クラクストン
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 「大阪北部地震復興支援 SOMPO CUP 女子ホッケー4カ国いばらき国際大会 supported by 損保ジャパン日本興亜」は12〜16日、大阪府茨木市の立命館OICフィールドで行われる。アジア大会(インドネシア・ジャカルタ)で初優勝を飾った日本代表「さくらジャパン」が地元で迎え撃つオーストラリア、韓国、米国の戦略を分析する。

 【オーストラリア】五輪3度、W杯2度の優勝経験を持つ強豪。今大会はW杯ロンドン大会のメンバー18人中11人が来日する。主将のスミス、W杯の日本戦で得点したケニーらはメンバー外となり、代表出場経験のない選手が3人入っており、チームの底上げを目指す布陣となった。W杯ではオランダに敗れたものの、きっちりと4位をキープ。「オランダとシュートアウトまでいく勝負ができたのは、オーストラリアしかいなかったということ」と関係者は分析した。今大会でも優勝候補の筆頭。日本とは12日の初戦で顔を合わせる。要チェック選手はモーガン。「W杯でもスタメン出場し、チームの中核となる選手」と日本関係者も警戒する。チーム全体に大型選手がそろい、パワーも十分ある。日本はスピードで対抗したいところだ。

 ◆注目選手 20歳のマロンの鋭い動きは見逃せない。W杯ロンドン大会の日本戦ではPCからフォアタッチシュートを決めて、チームを勝利に導いた。西村氏は「まだ20歳だが中心選手になっている。2年後も出てくるだろう」と高く評価した。

 【韓国】アルゼンチンの出場辞退により、急きょ参加となった。若手中心の構成。20歳前後の顔ぶれが多く、W杯、アジア大会に出場した選手は3人のみ。次世代を見据えたメンバー起用といえる。昨年のアジアカップで日本代表を下して3位。今年5月のアジアチャンピオンズトロフィーでは日本と1―1で引き分けた。W杯ロンドン大会では12位。先月のアジア大会(ジャカルタ)の準決勝では日本と対戦して敗戦。優勝すれば東京五輪出場権獲得だっただけに、今大会でリベンジを狙う。

 ◆注目選手 W杯、アジア大会代表の13番、チョ・ウンジ。W杯イタリア戦で通算100キャップとなったベテラン選手だ。メンバー中、最も経験豊富な選手としてチームをけん引する働きが期待される。

 【米国】W杯ロンドン大会では14位と結果を残せなかった。アイルランドに初戦で敗れ、波に乗れなかったことが響いた。日本とは16年リオデジャネイロ五輪で対戦して6―1で大勝。昨年のワールドリーグ準決勝(南アフリカ)でも1―0で日本を破っている。前線からの激しいプレスが持ち味で、ボール展開も速い。9人がW杯メンバー。FWにキャップ数100を超える選手が2人おり、メンバーをそろえてきた印象だ。ただGK2人がともにキャップ数0の選手であり、そこがどう出るか。

 ◆注目選手 10番のファンク。昨年のワールドリーグセミファイナル大会で得点王に輝き、優勝に大きく貢献した。W杯では3試合で無得点と不完全燃焼に終わった分、この大会で巻き返してくるか。リオデジャネイロ五輪では日本から1点を挙げている。

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