「さくらジャパン」東京五輪デモ 若さで格上に挑む!12日開幕SOMPO CUP 女子ホッケー大会

[ 2018年9月12日 05:30 ]

清水美並
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 「大阪北部地震復興支援 SOMPO CUP 女子ホッケー4カ国いばらき国際大会 supported by 損保ジャパン日本興亜」は12〜16日、大阪府茨木市の立命館OICフィールドで行われる。アジア大会(インドネシア・ジャカルタ)で初優勝を飾り、20年東京五輪でもメダル獲得を目指す日本代表「さくらジャパン」にとって、地元でオーストラリア、韓国、米国を迎え撃つ絶好の機会。若手主体で戦う「さくらジャパン」を応援しよう。

 平均年齢が23・6歳。7月21〜8月5日まで英ロンドンで行われたW杯メンバーは4人、8月19〜31日までインドネシア・ジャカルタで行われたアジア大会メンバーは3人だけ。「さくらジャパン」は若手主体のメンバーで強豪に挑むことになる。

 「フルメンバーというよりは、2年後を見据えた若手の強化という意味合いが強いのでは」と日本ホッケー協会広報の西村卓氏は分析する。その言葉通り、17年5月に就任したアンソニー・ファリーHCは大学生も選出しており、今大会を新戦力発掘の場としたい考えだ。

 世界ランキング14位のチームにとって、オーストラリア(3位)、韓国(10位)、米国(12位)と全チームが格上となり、相手にとって不足はない。特に、日本の強化ポイントとなる守備陣には1メートル72と長身で安定感のある浅井、オールラウンダーでボールキープ力に優れた狐塚のW杯コンビと、アジア大会メンバーで伸び盛りの星が、また1メートル67の大型選手でPCでの得点が期待できる野村もメンバー入り。16年リオデジャネイロ五輪代表で経験豊富なMF湯田が中盤で存在感を発揮するだろう。

 ≪FW清水の3Dドリブルは必見≫◆注目選手 フルメンバーでも中心選手のFW清水に注目。W杯ニュージーランド戦や、アジア大会決勝のインド戦でも得点しており、世界の舞台でも決める力を持っている。16年リオデジャネイロ五輪、W杯ロンドン大会、アジア大会も経験し、日本の得点源となっている。ドリブル技術が高く、ボールを浮かせて相手を抜き去る「3Dドリブル」は必見だ。

 ≪「幅広い世代に夢と希望を…」≫損保ジャパン日本興亜は17年10月に日本ホッケー協会とトップパートナー契約を結んだ。西澤敬二社長は「これまで長年に渡り文化・芸術や福祉、環境といった分野を中心に社会貢献活動に努めてきましたが、以前よりスポーツの分野においても幅広い世代に夢と希望を届けたいという思いがありトップパートナーとなりました」と説明。同社がトップパートナーとなったことにより、これまで代表選手は海外遠征や国内合宿の費用を自己負担していたが、現在は競技に集中できる環境が整った。アジア大会で活躍した河村元美(22)も「毎回合宿や海外遠征でお金を出すのが当たり前だったので、凄くありがたいです」と感謝した。

 同大会は日本にとって、海外チームを招致して行う久しぶりの国際大会となる。同社が協賛したことで、代表の強化はもちろん、競技の人気向上や普及にも貢献することになる。「サムライジャパン」「さくらジャパン」がアジア大会で金メダルを獲得し、今後への期待は高まる。西澤社長は「次は世界での戦いで素晴らしい結果を期待したい。我々もホッケーの強化・普及に全社を挙げて支援していく」と言葉に力を込めた。

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