【松岡修造氏の目】大坂さんは人生最高のテニスをした 時代の転換点に

[ 2018年9月9日 15:30 ]

全米オープンテニス女子シングルス決勝   大坂なおみ6―2、6―4セリーナ・ウィリアムズ ( 2018年9月8日 )

松岡修造氏
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 あこがれのセリーナとの夢の決勝戦。大坂さんは人生最高のテニスをした。これは時代の転換点になったと思う。セリーナをテニスで負かした、しかもエース連発の勢いのテニスではない。“走って、我慢して、頭を使って”三拍子そろったテニスで勝った。

 第2セット、落ち着いてきたセリーナはショットがより深くなった。大坂さんがブレークされて1―3。場内のムードは最高潮。世界中の人が思ったはずだ。もう流れはセリーナだと。その直後、第5ゲームの1本目、僕は鳥肌が立った。ワイドのサーブに完璧なリターンエース。なんだこの選手は?と思った。彼女の忍耐力の強さ、切れない集中力がここで発揮された。

 ペナルティーに関してはやっぱりセリーナが行き過ぎだった。ただセリーナが怒って観客も大ブーイング。大坂さんが萎縮したり、セリーナがかわいそうと思ってしまったら最悪の展開になっていた。でも心配はいらなかった。サーブも入るし、ストロークも入る。集中して凄く良いプレーをし続けた。

 表彰式での2人のやり取りには世界中が感動したと思う。これもテニスの良さ、スポーツの素晴らしさ。大坂さんは心が優しく繊細な子。そういう子がこの厳しい戦いを勝ち抜いて、最後に優しさまで表現できた。大坂さんと出会えて、この場所で勝利に立ち会えた。僕にとってこんな幸せなことはない。(スポーツキャスター)

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