ナダル、無念の途中棄権 デルポトロ、9年ぶり決勝も笑顔なし「苦しむ姿、悲しかった」

[ 2018年9月8日 07:37 ]

テニス全米オープン男子シングルス準決勝 ( 2018年9月7日    ニューヨーク )

神妙な表情のデルポトロと握手をかわすナダル(AP)
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 テニスの全米オープン第12日は7日、男子シングルス準決勝を行い、第1試合は第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)と第3シードのファンマルティン・デルポトロ(アルゼンチン)が対戦。デルポトロが第1、2セットを連取し、2―0となったところで、ナダルが右足の負傷のため途中棄権。デルポトロが9年ぶりに決勝に進出した。決勝では第21シードの錦織圭(28=日清食品)と第6シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)の勝者と激突する

 第1セットはデルポトロがいきなり第1ゲームをブレーク。しかし、第2ゲームをナダルがブレークバックして譲らない。第9ゲームをデルポトロがブレークすると、再びナダルが第10ゲームをブレークバック。タイブレークの末、デルポトロが第1セットを奪取した。

 第2セットは第4ゲームをデルポトロがブレーク。ナダルは右足に不調を抱えて、思うようなプレーができない状態。デルポトロは苦しむナダルを攻め、第8ゲームをブレークして、第2セットを奪った。第2セット終了後、ナダルは無念の途中棄権。握手をかわして互いの健闘を称え合ったが、両者とも笑顔はなかった。

 試合後、デルポトロは「最高の勝ち方ではなかった。(ナダルが)苦しむ姿を見て悲しかった」と厳しい表情。勝負を分けたポイントには第1セットのタイブレークを制したことを挙げた。デルポトロは2009年の優勝以来の決勝進出。10年には右手首のケガで手術を受けた。苦難を乗り越えてのグランドスラム制覇にあと1勝とし「カムバックに大きな意味がある。決勝に残れてうれしい。ここでもう一日残れるのは本当にうれしい」と喜びを語った。

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