御嶽海 大関獲りへノルマ11勝も…目標は「10番」

[ 2018年9月8日 12:12 ]

優勝額贈呈式で握手する名古屋場所優勝の御嶽海(左)と夏場所優勝の鶴竜(撮影・郡司 修)
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 あす9日に初日を迎える大相撲秋場所で、大関獲りに臨む関脇・御嶽海(出羽海部屋)が8日、両国国技館で行われた土俵祭り後、名古屋場所の優勝額贈呈式に出席した。夏場所で優勝した鶴竜と贈呈式で並んだ、紋付きはかま姿の25歳は「うれしいです」と笑顔。勝負の場所を控え、「楽しみですね。はい」と意欲を示した。

 大関昇進のノルマとされる3場所計33勝まで残り11勝としており、協会審判部はその内容も求めている。「前に出なければいけない。引かないように。前に前に出て押したい」と攻撃的スタイルを貫く構えだが、1発で仕留める自信については「ないです」と冗談っぽく答えた。

 今回の場所前もマイペースは崩さなかった。稽古不足を指摘する声にも“オレ流”を主張し、「体と相談しながら」体を動かしてきた。目標を聞かれても「勝ち越しです」と変わらず、「地位が維持できれば。負け越ささなければいい」と謙虚で、本音も「10番」。ノルマ11勝には届かない数字を挙げた。

 その一方で、自身初の優勝額にはテンションも上がった。「いい場所に飾られて、うれしいです。本当に。ほぼほぼ横綱しかいないところに自分が並ぶんで。ニヤニヤしてます」。現在、国技館に並ぶ優勝額は白鵬、鶴竜、稀勢の里、日馬富士、照ノ富士、琴奨菊、栃ノ心、豪栄道の横綱または大関経験者に限られる。関脇以下は御嶽海だけとなる。普段から地位や名誉にはあまり興味を示さない25歳だが、これには「あと1枚くらい。今年中に(増やしたい)ね」と2度目の優勝に色気を見せた。

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2018年9月8日のニュース